1512_カクレクマノミはライバルを縞模様の数で見分ける #生物
「イギリスの教育者チャートン・コリンズは『行いによって友人をつくるよりも、ことばによって敵をつくることが多い』と言ってます。思っている以上に敵ってのは多いんです」
「やっほー、知識の収集は止められない。世界一の美女サクラです! 今回は『カクレクマノミはライバルを縞模様の数で見分ける』です。よろしく」
「読者様は知らない相手と出会った時、その相手が敵か味方かを判断するのに何をしていますか?」
「もしかしたら、話し合いをして判断するかもしれませんし、性別や年齢で判断するかもしれませんし、SNSをチェックして判断することもあるでしょう。もしくは見た目で判断するかもしれませんね」
「色々な情報を使って敵味方を判断すると思います」
「では、カクレクマノミはどうやって敵味方を判断していると思いますか?」
「匂いですか? 大きさですか? 音ですか? それとも、判断しておらず無作為に攻撃していたのでしょうか?」
「どうやらカクレクマノミはとある数でライバルとなるのか無害な相手なのかを判断するみたいです」
「今回はカクレクマノミの生態をお伝えします」
「参考文献は沖縄科学技術大学院大学の研究となります」
「研究者はカクレクマノミが宿主であるイソギンチャクへの捕食者対策をいかにして実行しているのか確認するため観察をしました」
「カクレクマノミとイソギンチャクは共生関係です」
「イソギンチャクはカクレクマノミに安全な住処を用意し、カクレクマノミはイソギンチャクにエサを与えたり、捕食者を撃退します」
「カクレクマノミにとって安全な住処は生存に直結します。そのため、是が非でも安全な住処を守ろうと躍起になります」
「実験ではまず、卵から孵したカクレクマノミが同じ種と他の種に対して、攻撃に違いがあるのか調べました。四種の敵を用意して、それぞれにどれくらい攻撃するのか確認しました。敵はカクレクマノミ、トウアカクマノミ、クマノミ、セジロクマノミです」
「次に、カクレクマノミが敵の全体の形ではなく縞模様に反応しているのか検証するため、模型を使って実験を行いました」
「オレンジ色の模型に、白い模様を描きました。縞模様の数が0本から3本まで用意して、それぞれにどれくらい攻撃するのか確認しました」
「そして、カクレクマノミが本当に縞模様を基準に敵認定をしているのか検証したのです」
「さて読者様、カクレクマノミは縞模様を本当に見ているのでしょうか?」
「そもそも、カクレクマノミは縞模様を認識できるのでしょうか? わずかな色の違いを判断できるのでしょうか?」
「たとえ色の違いを判断できたとして、縞模様の数をカウントすることが可能なのでしょうか? 1本も2本も3本も4本も同じに見えていないのでしょうか?」
「はたして、カクレクマノミはどうやって敵を判断していたのでしょうか?」
「カクレクマノミを観察した結果、カクレクマノミは敵を判断するのにーー」
「縞模様を使っていました!」
「カクレクマノミはテリトリーに侵入してきた敵に対して攻撃を行うのですが、その攻撃の頻度は縞模様の数によって大きく異なりました」
「縞模様の数が3本と最も多いと攻撃が苛烈になりました。反対に縞模様がないと攻撃レベルが下がりました。この結果は本物でも模型でも確認されました」
「クマノミは種によって縞模様の数が異なります」
「カクレクマノミは3本、トウアカクマノミは2本、クマノミは1本、セジロクマノミは背中に1本、それぞれ縞模様があります」
「カクレクマノミのライバルはカクレクマノミです。そのため、積極的に攻撃を加えて、家族と住処を守っていたのです」
「カクレクマノミはちゃんと相手を見て、攻撃をするかどうか判断してい見たいです」
「読者様は敵をどうやって見つけますか?」
「言葉で探りますか? それとも行動パターンを見ますか? もしくは誠実性をチェックするかもしれません」
「しかしここは、カクレクマノミを見倣って縞模様の数で判断してみませんか? きっと愉快なことになると思いますよ」
「え? 『人間の縞模様ってなんだよ』ですか。うーん、そういわれてみればそうかもしれません。人間にある縞模様って何でしょうか? ……顔の皺とか?」
「分かりませんね。カクレクマノミの戦術は人間では活用できないかもしれません。とっても残念です」
「ということで今回のまとめです」
「研究者はカクレクマノミがどうやってライバルの存在を見抜いているのか検証したよ」
「すると、カクレクマノミは縞模様の数で敵味方を判断するみたいだよ」
「縞模様の数が3本で最もライバルになりそうなカクレクマノミに対して、より攻撃的になることが判明したよ。住処と家族を守るために頑張るんだよ」
「なお今回の研究で検証したカクレクマノミは卵から育てた種で行われました。それに、クマノミとか見ない環境で行われました」
「今回の結果が生まれつきの行動なのか、成長過程で得られる行動かは不明です。本能か、学習か、どちらかは分かりません」
「それに、他の生物がいない環境で行われました。野生の環境でも同じ結果になるかは不明です」
「まだまだ分からないこともありますが、カクレクマノミは縞模様の数で敵味方を判断している可能性があるってことです」
「生物の不思議な生態は本当に興味深いです」
「それでは、今回は『カクレクマノミはライバルを縞模様の数で見分ける』でした。知識は無駄にならない」
「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト、じゃんじゃん待ってます」
「次は『夜ごはんにカリウムの摂取で睡眠が改善する?』で、会えると嬉しいな! バイバイ」




