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激情
私は激情家であると自負がある。
エッセイでは経験を。
小説では激情を。
悲しみを理解して欲しいわけではなく、
境遇に同情して欲しいわけでもない。
怒りをぶつけているわけではなく、
狂気を曝け出したいわけではない。
声にならないナニカを、
表現しようのない感情を、
溢れ出す中身を、
ただ、感じて欲しいだけだ。
人らしく思い悩み、
怪物らしく狂気に惑い、
激情家らしく綴ろう。
目撃者となって糾弾するか、
観客となって感嘆の声を上げるか、
共犯者になって冷笑するか、
加害者になって狂笑するか、
全ての選択をあなたに委ねよう。
人間とは実に多面的。
そして、面白い。
あなたも、そして私も。
人生の一幕に。
笑い合って生きようじゃないか。
下を向くには、まだ早い




