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パーティー完(純連視点)

中本家と一条家が事を構えれば日本が揺れる。そんな事は娘達も分かりきっていることだ。にも関わらず互いに引く気配はなかった。具体的には蓮月が攻めでかくらが守り、蓮月がやや押している


「はぁ、娘のお転婆な所は直りそうにないから、これからは蓮月さんがお願いね」


「えっ」


(!? 他家の前で口調を崩してしまった・・・・・・いつ以来かしら? もしかしたら生まれて初めてかもしれないわね)


かくらの矯正そっちのけで、今後は蓮月が大人の対応でかくらを御してくれと頼まれた。これにはさすがの純連も驚いて、つい声を上げてしまった


「・・・・・・終わったみたいね」


「ええ、そのようですね」


結局は猫のじゃれ合いのようなものだったようで両保護者ともに安心した。むしろ2人の相性はとても良さそうである。女の友情はこういう関係の方が信頼できることが多い


その後、形式的な別れの挨拶を行った


「本日はお越し頂きありがとうございました」


「こちらこそお招きいただきありがとうございました。では、御機嫌好う」


「御機嫌好う、中本様」


多くの招待客がリムジン、少なくとも運転手を使って来るというのに、けやきはお気に入りの自家用車を自分で運転して帰っていった


(最後まで・・・・・・)


一条家は中本家のことを良く思っている。しかし、ただそこにいるだけで場を乱しそうな中本家から目を離せない。それを周りが勝手に邪推しているだけである


「それで、何を話していたのかしら? あなたが他人に興味を持つなんて珍しいじゃない。蓮月?」


「あら、あの歳であれ程の殺気を放てる子がいたら興味を持つことくらい不思議ではないでしょう? それと、内容は秘密です。彼女との約束ですから」


「そう、仲が良さそうで何よりだわ。実は小学校に入って貴方が孤立しないか心配していたの。あの子は1つ下ですけど、ずっと1人ということはなさそうね」


「ええ、そうですね。揶揄い甲斐のあるとても可愛らしい子ですわ」


「それは何よりだわ。あなたにはそのまま娘を抑えて欲しいと中本様にお願いされたの、このまま頑張って頂戴ね?」


「はい?」


「さあ挨拶まわりで食事をとってないでしょう? 軽く食べましょう」


純連は蓮月が自分と同じ反応をしたことに満足して屋敷の方に歩いて行った


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