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パーティー2(妹視点)

なぜ彼女が殺気を放てるのか?それは彼女が年頃の女の子らしく兄の習い事をしたいと言い出したからである。その申し出を柳は断った。今は彼に己の全てを教えることしか頭になかった。例え彼の妹だろうとそれはそれである。しかし、かくらは食い下がった。柳はその事を逆手に取る策を思いついた。一蘭に妹の稽古をつけさせることである。一蘭は断った、誰が好んで実の妹に叩き込むかと。しかし柳の『人に教えるのは己を鍛えることに繋がる』『下手な講師よりもお前さんに任せた方が安心できる』という言葉に一理あると思って引き受けた。ただし、彼は最初の修行で心を折ろうと決めていた


・・・・・・初めての修行に張り切るかくらに困ったような笑みを浮かべながらある条件を言った。いや、言ってしまった


『今から殺気を少しだけ当てるからこれを受けてまだ続けたいなら稽古をつけてあげる』


遠く離れた彼は申し訳なさそうに、一瞬、軽く、静かに彼女に放った。そして案の定意識を失った彼女を支えるために一瞬で側まで移動した

しかし、事態は彼の思わぬ方に向かった。かくらが変なものに目覚めてしまったのである。殺気を当てられた彼女はそれでも稽古をつけたいとお願いしてきた。彼は驚いたが約束した以上彼女を鍛え始めたのだが、彼女は度々殺気に当てられたがった。彼は自分が当てた殺気で妹がおかしくなったのではないかと彼の家族と柳に相談した。止めてくれたのはけやきだけだったが、理由が『妹だけはずるいから』という到底理解できないものだった・・・・・・


『お兄様! 本気の殺気を私に下さい!』


『それではかくらが死んでしまうよ』


『それはそれでアリです!』


『えぇ』


そのような事でかくらも殺気を身につけていった。一度体験するとすぐに出来てしまう。彼女の身体能力は一蘭よりも優れていた。ただ彼女はまっすぐすぎるため、一蘭を捉えることができない


この会場でそんな殺気を察知できた者が2人

このパーティーの主催である一条純連とその娘蓮月

殺気を放ったものを探りながら現場に向かった


「あらあら大変ね」


「すみません一条様! この事は私共で責任を取らせて貰いますから、この子だけは許して下さい」


「いいのよ、子供の失敗を責め立てるなんて恥ずかしい真似をしたらそれこそ私が先祖から責め立てられてしまうわ」


「ああ一条様、寛大な心に感謝s」


「でもそうね、早く着替えた方がいいかもしれないわね? このままではその子があんまりよ?」


事実上の帰れ宣言である


「は、はい。皆さんも申し訳ありません」


(・・・・・・これであの家は一条家の言いなりになった。あの家は確か過激派でしたっけ?)


そんな茶番をつまらなさそうに見ていると自分の領域に人を許している事に気がついた


!?


「あら、どうしてバレてしまったのかしら? でもやっぱりアレはあなたのね?」


「・・・・・・私にはお兄様がいますので」


「? その返答はよく分からないわね。まあいいわ、そのお兄様の事も聞きたいと思っていたの。少しお話しましょう?」


「滅多に他人に興味を持たない蓮月様を満足させるような話なんてありませんよ?」


「あら? 興味を持っているのは本当よ? 一度も姿を見せない謎に包まれた中本家のご子息、社交界ではその噂で持ちきりよ? それに、こう言う事はあまり言いたくないのだけど、私たちのパーティーがこのような事になってしまったのはどうしてかしらね?」


(ちっ)


戦いの火蓋が切って落とされた



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