柳流教養学は全てである
「逃げる訓練はまたの機会にやるかの・・・・・・では、触れられた時の対処法からじゃ」
「よろしくお願いします!」
「うむ、先にワシが手本を見せる。お前さんが襲う役として、ワシの腕を掴んでみろ」
「はい! 師匠!」
一蘭は指示通り柳の腕を掴んだ、その瞬間・・・・・・
「・・・・・・? っ! ぐはっ!」
「掴まれた瞬間、条件反射的に対応するのが理想じゃな。いざその場面にあった時、頭が真っ白になることがあるからの」
(———師匠がなんか言ってるけど心臓の音で聞こえない。呼吸を整えないと・・・・・・おそらく背中から叩きつけられた。うげっ。落ち着いて、息をすって・・・・・・吐いて・・・・・・吸って・・・・・・)
「ほれ、大丈夫か・・・・・・今日は止めにしようかの」
(このクソジジイ! 弟子の立場で『では、やめましょう』って言えるわけねーだろ! ジジイのドSなんて誰得だよ)
「大丈夫です、いけます!」
「・・・・・・無理せんでもええぞ」
「やらせてください!」
(前世の野球コーチみたいな理不尽さやな)
「う、うむ。よく言った! 修行が進めばもっと激しい衝撃を受ける。今のままでは体を壊してしまうから受け身の練習からやるぞ」
「はい!」
(いや、普通逆じゃね? 先に受け身からやろ)
・・・・・・受け身をとるためにひたすら投げられた後、一蘭は道場の隣にある屋敷の和室にいた
「教養では茶の作法、書道、管弦を毎回少しずつ進める。その日の範囲が終わったら残りの時間で茶道の知識、和歌、漢詩を学ぶ」
「質問があります」
「よい」
「和歌と漢詩は自分で作れるようになるまでやるのですか?」
「当然じゃ」
(当然じゃねーよ。それに多すぎだろ、全部終わるのに何年かかるんだよ)
「今日は茶道と書道と管弦をやる。宿題として漢詩と和歌を出すから自分なりに解釈してこい。失敗しても構わん、ワシ1人に笑われるだけだ」
「・・・・・・はい」
(笑うのかよ。このジジイ、ちょくちょく冗談挟んでくるな。顔のせいで全然笑えないけど・・・・・・)
「ほれ、あいさt」
「本日はよろしくお願いします」
「うむ」




