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そのとき彼は

彼は夕方には起きるつもりで仮眠をとっていたが、起きてみるとけやきが帰っている時間であった。彼がけやきに顔を見せようとドアを少し開けた時


バチン!


ちとせが涙を流しながらけやきにビンタを食らわせていた


(えぇ・・・・・・)


すぐにちとせとけやきが落ち着いて2人で話し始めた時ため安堵した。が、その安心も一瞬しかもたなかった


「これ、最難関中学の入試問題じゃない」


(やっべ、バレた!?)


彼はキミが悪いと疎まれる最悪の事態も想定をした


(まあたったの3才児が教えてもないタブレット機能で入試問題解いてたら怖いよな。転生者です、とも言えないし・・・・・・どうすっかなぁ

前世でギフテッドは専用の施設でその才能を育てられるとも聞いたことがあるし家庭内で距離を感じるならいっそそこに送って欲しいな。高校の寮と思えば・・・・・・あれ?)


気づいたら涙を流していた


(いやだ! 離れたくないっ)


ここまで感情全開の思考は珍しかった。前世では父の単身赴任に加えて高校の寮生活と大学生の一人暮らしで親元を離れることに抵抗がないと思っていたのに


(これじゃ母の親バカを笑えないな)


そこまで考えていると・・・・・・


「流石一蘭! 天才ね!」


その時彼の表情と内心はちとせと全く同じだった


(あはは、母の親バカ具合を甘く見てたわ)


子供のことを一切疑わないでむしろ自慢げになっている母を見て改めてこの家に生まれてよかったと思った


「よし! 一蘭は世界一賢い!」


(・・・・・・世界一はともかく、日本の最難関大学に入るには文理関係なくできてなきゃいけないよな)


そう、ただ数学や物理・化学ができているだけではダメなのだ。むしろそこがスタート地点。その年で学力の高いトップ100人だけが入れる狭き門、それが”京都帝国大学医学部”である。


(首都は東京なのは変わらないけど、象徴天皇制なのに名前に帝国が形骸的に残っていて前世より京都という存在はでかいって感じか・・・・・・まあ前世で知らない大学でも勉強しないといけないことは変わらないか。あとその時知ったけど京帝大に受かるには全科目必須なんだよなぁ)


京帝大医学部に文理など関係なく全ての科目の試験がある。たとえ数学が秀でていても他が疎かになっていれば差はつかないのである


(鬼門は現代文と地理・世界史か、日本史は前世でとってたから自分なりの勉強の仕方を持ってるからあまり心配はいらないな

京都か・・・・・・ん?まてよそもそもここ何県だ?見た感じかなり発展しているけど)


彼はここで一旦思考を停止してドアを開けた


「かあさんおかえり!」


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