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続・大人視点

「まずはこれを見て下さいな」


「これは?」


「一蘭の解答用紙です」


??????


「何を言ってるの? これ、最難関中学の入試問題じゃない」


「はい、これが相談したい事です」


「ほ、ほんとに一蘭が解いたの? マジ?」


「マジです」


「か、仮に一蘭がこれを解いたとして、こんなのどこで知ったのかしら?」


「タブレットを貰ってしばらくは夢中で何かを見てました。ページを飛ばす動きが速かったので図鑑か何かで楽しんでいると思ってそのときは本の内容を見なかったのですが、今思うとそこでしょうね。かくらと遊ぶ時といつもの家事の手伝い以外はすべてこれに費やしていましたから。今日は疲れて寝てしまったのでしょう」


「・・・・・・」


「実際に解いている様子は遠くから眺めていました。答えを見て解いた感じではなかったですし、そもそも3才で入試問題なんて存在も知らないはずです。タブレットも持ってしばらくで使いこなしていました」


「・・・・・・」


大手広告代理店に勤めているけやきは勉強はできたが受験がかなり前であるため同じ問題を解いて一蘭の点数を越せるかはわからない。それほどの難易度である。更に数式に関しては習った事のない文字記号が並んでいる


ここで文理選択というものがある。高校では理系、文系と大きく2つに分かれてそれぞれ受験戦争に参加する。理系とは、理科・数学を特に重視する。逆に文系は地理や歴史といった文化・教養を深く学ぶ。医学部は理系に属する。

この場合、けやきは文系であったため履修してない数Ⅲ、有機・無機化学、物理に関してはさっぱりわからなかった


人間とは理解できないモノに恐怖を感じる生き物である


「けやき、恐らく一蘭はギf」


「流石一蘭! 天才ね!」


しかしけやきは恐怖どころか感激していた


「そ、そうね・・・・・・」


ちとせは娘の親バカぶりに少しだけ呆れた。娘が孫達のことを嫌う心配はしてなかったが、まさかここまで考えなしに受け入れるとも思ってなかった。ちとせは一蘭のことをギフテッドだと思っていた


<ギフテッド>

人より突出して勉強や芸術、運動、リーダーシップなどで才能を持つ人たちのこと

彼らはIQ(知能指数)が高いだけでなく、さまざまな分野で優れた才能を持っている。 しかし、それゆえに人間関係が築けない、環境になじめないなどの繊細で複雑な悩みも抱えている


(恐らく参考書を見ただけで理解して下の問題を穴埋め感覚で解いたのでしょう。3才であれば穴埋めやパズル自体は驚くほどのことではありません。問題はそれが最難関中学校の入試だということですが・・・・・・それより、ギフテッドはどこかが不安定とも言われてますし育児にどう影響するか相談しようとおもったのですが。娘は・・・・・・もうダメですね、今後一蘭本人とゆっくり話していきましょう)


ちとせはノリノリで夕飯を食べる娘を見て再び呆れた


「よし! 一蘭は世界一賢い!」


「はあ」


ちとせは娘の態度にため息をついた


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