番外編4 妖たちの紹介2
十話に登場
・蜻蛉の妖怪・・・オニヤンマよりも少し大きいくらいの大きさで、赤蜻蛉が飛び交う秋には一際目立っている。基本秋に飛んでいるため見つける事は難しくないのだが、普通の人には見えないため見える悠月や禎道は見つける事が出来るようだ。人に化ける事が出来るのだが、気分によっては男性にもなるし女性にもなるらしい。悠月に大切な石を見つけてくれたお礼に、石(オブシディアンと言う宝石)を置いていった。
十一、十二話に登場
・小さな妖怪・・・見た目は狐とも兎とも言えるような姿。小さいとは言っても、悠月の膝程の高さはある。実は近くの山に住んでいる様で、散歩していたりすると見かけたり話をしたりしているらしい。
天音と出会ったのは50年以上前の事らしく、小さい祠の前を通り抜けようとした時に天音が舞を踊っている姿を見かけ、見惚れていると天音は舞をやめ小さな妖怪に笑い掛けたらしい。そこで、所謂一目惚れしたようだ。そこから毎日のように天音に会いに行くようになり、話をしたりもしたそうだ。ある日、この地を旅立つことを知った妖怪は、花畑に行き白い彼岸花を探していた所で悠月と出会った。天音を崇拝しており、今でも天音の事を想っている。
十二話に登場
・天音・・・天女の姿をした妖怪。日本各地を飛び回り、その土地の穢れを舞を舞って浄化している。天音の他にも数人居るようで、数百年に一度交代するそうだ。しかし、どのタイミングで交代するのかは不明。天音は交代してからまだそんなに経っておらず、あと4~500年は天音が各地を飛び回っているのだろう。悠月の住んでいる土地の穢れがかなり溜まっていたらしく、数十年をかけて穢れを徐々に落としていった。その時に小さな妖怪と出会い、話をしたり舞を舞ってみせたりしたそうだ。この地を離れる際、小さな妖怪に会えないまま去るのが嫌だと思っていた時に出会え、舞を舞った後に妖怪にお礼を言い花の種を渡しこの地を去っていった。今でも小さな妖怪の事を想っており、また逢いたいと思っている。
十三、十四話に登場
・お面の妖怪・・・能面の小面。代々この土地で祀られていた面だったが、時が経つにつれ人々から忘れられてしまい今では祠すらも普通の人では見えなくなってしまった。ある日、偶々見えた人が居たようで祠から面を取り出し、ふざけ半分で面をつけ遊んでいたようだ。その後、着けた後祠にしまい忘れたようで長年あの教室に置かれっぱなしになっていた。そして、月日が経ち教室も物置になってしまっていた。段々怨みや悲しみが募っていき、悪霊等が面に憑りついてしまい泥眼になってしまった。だが悠月達のおかげで本来の姿を取り戻し、面も無事に元の場所に戻る事が出来た。
あの夢はお面なりのSOSだったのかもしれない。