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不良の兄と、可愛い妹!  作者: 愛依
始まり!
7/37

呼び方の話。

「こんにちはー。あ、曜先輩。」

「よっす、花夜。」

「なに気安く名前で呼んでるんですか。」

「いいじゃん。可愛いよー?花夜ちゃん」

「キモイ。」

最近は、先輩達ともよく話すようになった。

袴で弓を引く、曜先輩は、黙っていればカッコいい。

「先輩、ほかの人達は?」

「まだ来てない。」

「そうですか」

私も袴を着ず、ジャージで弓を引いた。

「花夜。」

「なんですか。」

「袴、着ないの?」

「着ません。」

「なんで?」

「似合わないからです。」

すると先輩は、大きな声で笑った。

「そんな理由!?」

そして、とんでもないことを言った。

「じゃ、今度の体育祭、袴着てコスプレリー出ろ」

「はぁ!?嫌だ!絶対無理!」

「先輩命令。」

うぅ゛……

そう言われたら、どうしようもない。

それに実際、部活の時に袴を着るのはキマリなのだ。

私が悪い。

それは分かってる。

「ダメ、ですか?やらなきゃ。」

「だめ。」

ジトっと、見られて仕方なく頷いた。

先輩の癖に可愛いなんて生意気だぞ。

「分かりましたよ。」

パチパチパチ……

突然響いた拍手の音。

「あ、扇原君!」

「彩樹、袴着るんだ。楽しみ」

「うぅ、見るようなものじゃないのに!」

「彩樹って、意外と真面目だよな」

「あぁ!平岡!なんでいるんだよ!」

拍手の主は、扇原君と、平岡だった。

扇原君も、袴姿。

そう言えば最近気づいたけど、弓道部は、美男美女が多い。

先輩はみんなお世辞抜きで整った顔立ちだし、

1年のみんなも、みんな可愛い。

扇原君だって、弓道部じゃないけど平岡もカッコいい。

クールなイケメンだ。平岡は、スポーツ系かな。

扇原君なんか、モッテモテだし。

ノンフレームのメガネに切れ長の目。

たまに毒を吐いたりして……。

アニメキャラかよ!

と、突っ込みたくなる。


「彩樹。」

「なに。扇原君」

「体育祭、楽しみにしてる。ちなみに俺、男女混合 二人三脚リレーお前とペアだからな。よろしく。」

「はぁ!?てめぇ!ざけんな!」


その日の道場には私の叫び声と、

みんなの笑い声が響いていた。


ちなみにこの日から私は、扇原君を、

扇原と、呼び始めた。

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