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不良の兄と、可愛い妹!  作者: 愛依
始まり!
22/37

転校生。

「ねぇ、扇原。ほんとに転校生くるんだ」

「あぁ。」

興味無さそう。

詰まんねぇやつ。

「平岡、当たり年の主犯になると思う?」

「しらねぇ。」

うわ、こっちも冷たい。

「歌楓ちゃん、おはよ」

「おっはよぅ!転校生、女の子なんだって!」

あぁ、優しい。

可愛いなぁ。

「そうなんだ。どんな子だろうね」

「あ、先生来た」

優衣香ちゃんの声でしっかり前を向いた。

「転校生紹介します。」

先生の声のあと、扉の開く音がした。

「わ。」

その容姿に皆、息を呑む。

白城シラキ 麗羅ウララ。よろしくおねがいします。」

「……綺麗な子…。」

誰かが、そう呟いた。

その通りだ。

長いストレートの黒髪に右目に付けた眼帯。

「でもなんか、厨二病ぽい」

「黙っときなよ」

黒のぬいぐるみを抱いてる姿は確かに厨二病ぽかった。

けど、着てるのは規定通りの制服だ。

「えー、っと。白城さんは桜華学院オウカガクインから転入してきました。片目が見えないので、色々助けてあげてください。」

桜華学院。

超名門のお嬢様学校。

偏差値くそ高くて、金持ちの通う学校。


席は私の隣。

「白城さんよろしくね」

「白城はやめて。名前は?」

「あ、えっと、彩樹花夜。じゃあ麗羅って呼べばいい?」

「えぇ。よろしく。」


ニコリともしない。

無愛想なお嬢様。


「彩樹、ムスッとしてないで助けてやれよな」

「わかってますよ!」

先生のからかいを受け流しながら、私はチラリと麗羅を見た。


長い黒髪。

黒の眼帯。

真っ黒な瞳。

ぬいぐるみを大事そうに、抱えて、

制服は一緒なのに、変なオーラが出てる。

なんでだろう。


「どうかした?」

「別に。変な子だな、って思ったの。」

「どうゆうことかしら」

「べーつに。」


そこで初めて、麗羅がクスクスと笑った。


「さすが今年の当たり年の主犯ね。」


小さく呟いた声は、よく聞こえなかった。

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