気分の話。
「ちょちょちょちょっ!!花夜ちゃんどうしたのーーー?」
「花夜ちゃん、だい、じょうぶ?」
「花夜ちゃん。何があった…?」
3人仲良しの質問攻め。
次の日は、予想通りの反応から始まった。
まぁ、当然だよね。
クラスメイトの髪がいきなり、しかも片方だけバッサリ短くなっていたらビックリする。
「えっと、ね。色々あったんだ……?」
何となく、誤魔化してみた。
「えぇー。教えてくれないの?」
不満そうな歌楓ちゃん。
困っている私を扇原が助けてくれた。
「あんまり追求すると嫌われんぞー古崎。」
「うるさいっ!花夜ちゃんと仲良しでムカつくのよ!扇原のバカ!」
「お前より断然頭いいし?」
「るっさい!」
扇原が話の流れを変えてくれて、なんとか話は収まった。
いやぁ~……感謝感謝。
『弓道部員は全員、大至急生徒指導室に集まってください。』
突然入った放送。
きたな、と思った。
きっとこれからアノ喧嘩の話と部活停止の話がされるんだ。
「ねぇ、弓道部だって。行かないと。」
「そうだね。急ごうか。」
「ねぇ、なんで呼びたされんのー?」
「わかんないけど。」
「ほら。彩樹。行くぞ」
前を見ると意地悪く笑う扇原がいた。
イラッとしたけど、まあ、緊張はほどけたかな。
だから私もニヤリと笑って見せた。
生徒指導室での話は実に簡単だった。
“弓道部員も絡んで殴り合いの喧嘩があったため、2週間活動停止とする”
先生のその言葉で、私の髪のことと話が繋がったのか、歌楓ちゃん達は、追求しないでくれた。
「花夜ちゃん、その、なんかごめんね。」
「いいよ。別に大丈夫」
笑顔で返せば、よかったって微笑んでくれた。
それだけで、大分気が楽になった。




