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合図
「花夜っ!大丈夫か!?」
「涼夜君っ!あー!カッコイイっ!」
「こっち来んなブス!」
お兄ちゃんが私をギュッと、抱きしめる。
「髪、がっ……お姉ちゃんの、髪……が!」
切れた髪の毛を大事に握りしめ嗚咽を漏らす。
私の顔は涙でグシャグシャだった。
「テメェ、なにしてんだよっ!!!」
お兄ちゃんの怒鳴り声が聞こえる。
先輩の笑った声も聞こえた。
「死んだ姉ちゃんがいるって噂、ホントだったんだねぇ~」
お兄ちゃんも、小刻みに震えていた。
お兄ちゃんだって、お姉ちゃんが大好きだったんだから。
「彩樹っ!!!」
「扇っ……原……」
「花~夜ちゃんっ!」
扇原と、朱神がいた。
扇原は少し息を切らしていて、朱神はニコニコ笑ってる。
「うぅ……っ」
「何泣いてんだ、彩樹」
「花夜ちゃん、大丈夫ー?」
平岡と、曜先輩も、いる。
お兄ちゃんは、私を抱えて荻原に渡した。
「守っとけ」
って声が、した。
「さぁて。遊ぼうか。春寧さんよ。」
お兄ちゃんの、声。
「涼夜、君……?」
春寧先輩の、焦ったような声が聞こえた。
「俺の妹、傷つけたこと、後悔させてやるよ」
「花夜ちゃん泣かせたの、許せないなぁ」
「覚悟しててよね、春寧」
「先輩だからって、許しませんよ。」
みんなの声も聞こえる。
「行くぞっっ!!」
お兄ちゃんの声を合図に、みんなは駆け出した




