第6話 慈悲なき否定
今回短いです。
もうちょっと一話を伸ばすべきかと思うのですが…
「あなた、誰?」
「え?」
彼女の発した言葉を理解できず、呆けたように立ち尽くす。
いや、頭が理解することを拒否したのかもしれない。
だが、いつまでもそのような現実逃避は許されない。
「あなた、何で私の名前を……?何で祠の前で倒れてたの?」
彼女の口からは、自らを否定するにも等しい言葉が次々と発せられる。
性質の悪い冗談だ。彼女が自分のことを忘れるなんて有り得ない。
そんな希望的な観測に縋って声を絞り出す。
「何言ってるんだよ……?悪い冗談にも程があるぞ。俺だよ、覚えてるだろ?ハルカだよ」
だが、彼女は……
「ハル、カ?そんな人知らない。一体あなたは何者なの?あの影と何か関係があるの?」
そんな希望を無慈悲にも打ち砕いた。
希望が砕かれれば、後に残るのは底の知れない絶望のみだ。
そんな絶望に晒された彼、ハルカの心が取った行動は、
「そんな……」
自らを守るための拒絶だった。
彼が突然倒れる。絶望に耐え切れずに脳が彼を守るために気絶したのだろう。
だが、それでもまた目が覚めれば、果てのない絶望に晒されることとなる。
絶望を超えるためには向き合うしかない。
逃げることなど許されない。彼にはまだすべきことがあるのだから。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
久し振りの投稿でしたが、正直ストーリーを忘れかけてました。
次は何時投稿するか分かりませんが、何卒よろしくお願いします。




