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【創作BL】戦う魔王様!?~魔王様は勇者の仲間に紛れ込みました~  作者: ラズベリーパイ@天安門事件
第13章 主人公は限界だった

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ちょっと待て

 部屋に戻ると大きい横断幕とお祝いのような飾りが。

 待て、何だよこれ。

 そうカノンが思っていると、イオがとことこと近づいてきて、

「カノンちゃん、おめでとう。いやぁ、レオンもようやくだね」

「いや、まだなんだ。でもカノンが嫁になったから、結ばれたといっていいかも」

「わー、うん、でもまあいんじゃないかな。一歩前進だね」

 状況の飲み込めないカノンはおろおろする。

 何故自分はレオンとの事を祝われているのか。

「な、何のことかな? イオ」

 そうしらばっくれるカノンにイオがにやぁと笑って、

「あ、カノンちゃん首にキスマーク!」

「え!」

 焦って首を隠すカノンだが、そこでレオンが、

「俺はそんな見える所にしてないぞ!」

「そ、そうだよ襟の内側……は、まさかイオ」

「ほう、そんな所に。なるほど、時間の問題だね」

 感慨深そうにイオが頷く。

 カノンはなんだか昨日の出来事全てを知られているような気がして、あっと気づいた。

「ルカ! ええっと、女装しているのはとりあえず置いておいて、まさか……」

「あの……えっと……」

 カノンがルカに詰め寄ろうとするので、そこでカノンをレオンは後ろから抱きしめた。

「レ、レオン?」

「カノン、先に謝っておく。ごめん」

「レオン?」

 いつもと違う真剣な表情に、カノンが不安を覚えるも、次に言われたその言葉にカノンは衝撃を受けた。

「……実は、カノンの記憶操作の魔法って全然効かないんだ」

 一瞬カノンは何を言われたのか分らなかった。

 そして意味を理解して、引きつった笑みを浮かべる。

「まさか……だって、ルカ?」

「お祖父様、実はあの魔法、記憶操作出来ないか、出来てもせいぜい2、3日で解けてしまうのです」

「ル、ルカ……冗談きついよ」

「……本当の事なのです」

 そこでカノンが沈黙した。そして恐る恐るといったように、

「……まさか今までかかったふりをしていたの? 皆」

「ええ、そうです」

「それでも、優しかったの?」

「……そうです」

 そうルカに言われた瞬間、カノンは顔を真っ赤にして、傍にあったベットに飛び込み毛布に包まる。

 そのまま体を丸くして、カノンはカタカタと震える。

「死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい」

 プルプルと震えだすカノン。けれど暫く震えて、ふと思い出したように、

「イオもトランも、なんで僕に優しいの?」

「だってカノンちゃん、何でも一生懸命だし、いい子で間抜けだし。ね、トラン」

「ああ、そんなカノンを見たら、信じてもいいかと思った」

「……僕の事怖くないの?」

「それは半殺しにされたしね、カノンちゃんには。でも、一緒にいて、気に入っちゃったし。それに、レオンが一目惚れしたし……それとももっと前から好きだったのかな?」

 そう、笑うイオに、レオンも笑いながらカノンの傍にやってきてベットに腰掛ける。

 その気配に気づいてカノンはびくっとして、おそるおそるレオンを見上げる。

「一目惚れしたから見逃したの? 半殺しにしたのに?」

「ああ」

 そう、レオンはずっと昔からカノンに一目惚れして、カノンの事を追いかけていたのだ。

 そんな優しげなレオンをカノンはじっと見つめて、そして、

「……レオンて、マゾなの?」

 と、聞いた。

 レオンがピシッと凍り付く。

 今、カノンにとんでもないレッテルを張られた気がする。

 カノンはじっとレオンを見ている。

 レオンの理性の糸が色々な意味で切れた。

 すぐさまカノンを毛布から引きづり出してベットに押さえつけて触れるだけのキスを連続してする。

「こうしてやる、この、この!」

「んんっ、ちょ、んんっ」

 連続してキスされてカノンはなんというか、気持ちよくて全てがどうでも良くなってしまう。

 しまいそうになった。けれど、何とかレオンを自分から引き離して、

「ちょっと待て! だったら魔法が効いてないならなんで僕の事、昔から好きだって……」

「さあ、なんでだろうな……」

 と、レオンが笑って教えてくれない。

 レオンだって、カノンに思い出して欲しかった。

 だって、自分だけが覚えているなんて悔しいではないか。だが、

「ふふふ、そうか、そっちがそういうつもりなら……暫くは、子作りのアレは駄目だから!」

「ええ! カノン、酷い!」

「ちなみに今言っても遅いから!」

「ぐぬぬ。こうなったら無理やり……」

 カノンがじっとレオンを見た。レオンは動けなくなる。

 そしてカノンがちゅっとレオンにキスをする。

「……キスだけは、許してやる」

 そうにっと笑うカノンに惚れてしまった自分が負けなんだなとレオンは悲しく思うけれど、でも、

「カノンは俺の嫁なんだろう?」

「……レオンが僕のものである限り、ね」

 そう、くすくすと笑うカノンに再びレオンはキスをする。

 それを見守っていたイオが手を叩いた。

「よし、お祝いだ!」

 そうイオが叫んだ瞬間、部屋の扉が勢いよく開かれたのだった。

お気に入り、評価ありがとうございます。とても励みになります。


次回更新は、近々……だといいな。3次元が限界に近いお

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