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【創作BL】戦う魔王様!?~魔王様は勇者の仲間に紛れ込みました~  作者: ラズベリーパイ@天安門事件
第13章 主人公は限界だった

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誘惑失敗、どうしてこうなった

 レオンがカノンの事を、恋愛感情で好きでいてくれる筈が無い。

 そもそも昔からだと言っている。

 カノンがレオンとで会ったのはつい最近、きっと記憶の混濁があるのだろう。

 確か時間の経過と共にそれは改善されると、以前本で読んだことがある。

 ならばしばらくレオンを、カノンは引きとめる必要がある。

 そして出来るだけ、レオンには穏やかでいて欲しい。

 本当はカノンは怖いのだ。レオンに嫌われるのが。

「……しばらくレオン、お前を僕の部屋に監禁するから」

「監禁か、卑猥な響きだな」

「どうしてレオンはすぐそっちに話を持っていく……」

「でも、好きな子にされるなら本望だな」

 と、にこやかにカノンは笑いかけられて、カノンは言葉に詰まる。

 レオンの好きな子がカノンであれば、どれ程良かっただろう。

 そんな想いが駆け巡るも、カノンは情緒的になるのではなく、確実にレオンを手に入れようと思って誘惑する事に決めた。

「レオン、レオンがここにいて、僕のものになるなら、レオンの欲しいものを何でもあげる」

 人には欲がある。

 その欲望を満たして相手の気を引くのだ。

 そして魔王であるカノンは、その気になれば力づくで、どんなものでも手に入れられる。

 もしレオンが王の地位を望むならば人の王に据える事だって、カノンがやろうと思えば出来るのだ。

 そんなカノンの自信に溢れた物言いに、レオンは心の中で苦笑する。

 本当にカノンは何も分かっていない。

「どうだ、レオン。お前の望むもの、その全てを僕が与えてやる。だから僕のものにならないか?」

「魅力的だな、それは」

「だろう?」

 こんな形でも、カノンはレオンを手に入れたいと思ったのだ。

 そしてレオンも揺れている。

 カノンが魔王だと分かっているのならば、それが真実だと分かるだろう。

 さあ、願え。

 そうすれば、レオンは僕のものだ!。

「そうだな、じゃあ一つだけ欲しいものがある」

「なんだ?」

 カノンが、してやったというように笑みを深くする。

 そんなカノンを見てレオンは小さく笑う。

 カノンはもうレオンの手の中にいて逃げられない。

 それが分っていたから、レオンは魔王と言うべき威厳と魅力を振りまくカノンに言った。  

「俺は、カノンが嫁に欲しい」

「……は?」

「だから嫁」

 カノンは黙った。

 よく見ると顔が真っ赤になっている。

 そんなカノンは、レオンにとって押し倒してしまいたいくらい可愛かった。

 だがまだ駄目だから、がんばれ俺とレオンは心の中で繰り返す。

 一方カノンも、どうしたら良いのか分からなくなっていた。

 嫁、レオンの嫁。嬉しい、嬉しいんだけれど、でもそれは記憶の混濁の影響で。

 あわあわと慌てるカノンにレオンは追い討ちをかける。

「それ以外俺は何も要らない。カノンが嫁になってくれなければ、カノンのお願いは叶えられない」

「レオン……」

「代わりに力づくでカノンを俺のものにする」

「な!」

「言っただろう? 好きだって。だから……もう、逃がさない」

 そうレオンに優しげに笑いかけられて、レオンの手がカノンの頬を愛しげに撫ぜる。

 カノンは駄目だと思った。

 もう逃げられない、カノンが狩るつもりだったのに、レオンに狩られてしまった。

 なんで、どうして……。

 不安そうに瞳を揺らすカノンに、レオンは更に優しく囁く。

「それでカノンはどうする? 自分から嫁になるか、俺に力づくで奪われるか」

「……レオンは、僕が嫁で後悔しない?」

「ああ」

「それが魔法の影響だとしても?」

「ああ」

 そこまで聞いて、カノンは腹をくくる。

「分かった。僕は、レオンのお嫁さんになる……え?」

 そう答えた瞬間、カノンはレオンに押し倒された。

 何故か分からずカノンはレオンを見上げると、獲物を前にした猛獣のような獰猛さがレオンの瞳に見えた。

 それにカノンは何故だか分からないが、震えてしまう。

 いつものレオンと違って、とても……。

 そんなカノンにレオンは笑って、

「……雄に支配される喜びを教えてやるよ」

 カノンは何かをはやまった気がした。


お気に入り、評価ありがとうございます。とても励みになります。



と、いうわけであれなシーンが入るので次回は時間が吹っ飛び、朝チュン、のつもりが、ちょっと変えてみました。一般向けならで和の展開にしたいです。


次回は、できるだけ近いうちに公開したいと思います。すみません

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