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【織田信長編】第28章:星海へ響く鉄砲の咆哮、宇宙戦艦の建造

異世界の全土を一色に染め上げた覇王・織田信長は、地上というあまりにも狭い籠を捨て、次なる征服の舞台を「星々の広がる大宇宙うなばら」へと定めた。光の書物の絶大なる権能を完全に我が物とした彼が睨み据えたのは、天空の彼方に広がる無限の星海と、そこに眠る未知の知的生命体や神話の神々が支配する未開の領域であった。「地上の平定など、余の天下布武のほんの序章に過ぎん」信長は不敵に笑い、漆黒のマントを烈風に爆ぜさせながら、帝都の巨大な超高層ドックを見下ろした。そこでは、黒色火薬の爆発力と魔導蒸気機関の熱量を極限まで引き上げた、全長数千メートルの鋼鉄の巨獣――超魔導宇宙戦艦『安土』が、漆黒の巨躯を横たえていた。「星の彼方にいかなる神や魔王がおろうとも、余の敷いた『楽市楽座』の法に従わぬ者はすべて敵だ。この宇宙戦艦の主砲たる『大魔導鉄砲陣』の斉射の前に、旧時代の星々ごと焼き尽くしてやるわ。この戦いは、次元すらも超越して余の法度はっとを轟かせる、真の天下一統の始まりなり。全軍、抜錨せよ! 星海の闇を、我が鉄砲の轟音と業火で白く炙り出してやるのだ」信長は自らの苛烈な宇宙制覇の意志を全軍へと示し、大宇宙への進撃を命じた。彼が星々を統治し、宇宙の全資源を中央政府へ集中させるために発布した近代的な最高概念が、戦艦の艦橋ブリッジのモニターに刻まれる。――「統治権」(とうちけん)この絶対の権能のもと、轟音と共に発進した魔導宇宙艦隊は、光速を超えて未知の星系へと突入していった。『未知の星系を守護する古代の星間竜や、神話の神々が放つ超自然の光線に対し、信長軍の宇宙戦艦『安土』は微動だにせず、主砲の照準を合わせた。電信通信によって完璧に同調した数千の魔導鉄砲砲座が一斉に火を噴くと、空間そのものを裂く青白い光の弾幕が、絶え間なき三段撃ちの連続斉射となって星海を埋め尽くした。神々の権威は、近代的な組織力と圧倒的な質量の前に、ただ粉砕され、宇宙の塵へと帰していくしかなかったのである』信長がもたらした近代軍事システムの宇宙電撃戦の前に、未知の星系の抵抗は瞬く間に瓦解した。征服された星々の王たちは覇王の冷徹な法の前にひれ伏し、新たな宇宙の秩序を受け入れた。「フハハ! 宇宙の果てといえども、余の法から逃れることはできぬ!」信長は征服した星の玉座に太刀を突き立て、豪快に笑った。「この宇宙のすべての統治権は、この信長のものだ。逆らう者は、何者といえどもこの業火で灰にしてくれよう」【伊藤博文編】第30章:星間万国公法の起草と他星系との外交一方、時空の対極でその強大な宇宙艦隊の進撃と星海開拓の潮流を眺めていた内閣総理大臣・伊藤博文は、信長が武力によって宇宙を平定していく裏で、その果てしない領域を永続的に統治するための、人類史上初の「星間規模の法秩序」の構築に着手していた。信長が力による版図拡大を進めるのに対し、伊藤が目指したのは、征服された異星の文明を単なる奴隷にするのではなく、共通の憲法の下に組み込み、世界初の「星間平和連盟」を創り出すことであった。「武力による星海の平定は、確固たる『法の秩序』によって裏付けられてこそ、初めて永遠の平和となります」伊藤は眼鏡の奥の目を鋭く光らせ、万年筆を静かに構えた。彼の脳裏には、明治の日本において、大日本帝国憲法を制定し、東洋の一小国であった日本を西欧列強と対等に渡り合える「法治国家」へと引き上げたあの立憲政治の情熱が、今や宇宙全体の命運をかけて脈打っていた。「異星の文明を滅ぼして消し去るのではない。彼らの固有の文化や自治を認めつつも、帝国の最高法典たる『憲法』を宇宙の共通ルールとして普及させるのです。これこそが、終わりのない星間戦争を防ぎ、すべての知性的生命体に『法の下の平等』を確信させる唯一の道。ここに、全星系を包括する星間連盟の創設を提唱します」伊藤の筆先から、青く澄んだ理性の光が新たな星間条約の文面へと迸った。明治の日本が欧米の近代法学を血肉化し、国民の権利と義務を法的に完成させた最高概念が、今、全世界ならぬ全宇宙の新たな法典に刻まれる。――「憲法」(けんぽう)――「外交」(がいこう)これらの近代統治機構の最高言葉が、宇宙の弱肉強食の歴史を、完全に塗り替えていった。『内閣総理大臣・伊藤博文は、全盲信を排した「第一回星間立憲会議」を帝都の中央大議事堂にて開催した。彼は集まった世界各国の代表や、新たに編入された諸星系の指導者たちを前に、威厳に満ちた口調で宣言した。「我が帝国は理不尽な星間圧政を敷かない。これより、我らは共通の『世界宇宙憲法』を戴き、互いの権利と義務を尊重し合う『星間平和連盟』を組織する。いかなる星系間の紛争も、武力ではなく、この連盟議会における対等な外交と法の議論によって解決されるものとする」』伊藤の万年筆が最後の星間憲章の文面に署名を刻むと、戦火の消えた星海に、平和を祝福する美しい魔導の鐘の音が響き渡った。力による圧政でも、神域による分断でもなく、人間の理性が創り出した「宇宙法治社会」の金字塔が、ここに完全に完成したのである。「これで、宇宙の法の背骨が完全に繋がりました」伊藤は万年筆を胸に収め、誇らしげに微笑んだ。「信長公の生み出す圧倒的な富と武力が、この憲法の枠組みの中で、全宇宙の夜明けを永遠に支え続けるでしょう」

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