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プリンとキス  作者: 雲母あお


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15/19

15.あれ?

「かのこさん?大丈夫ですか?」


いまだ固まっているかのこさんに声をかける。

一体どうしたんだ?


「ええと…一緒に?誰と?どこで?」


もう一度同じことをを聞いてくるので、

「俺とかのこさんで、ですよ。他に今いますか?どっかバーベキューできる場所で!」

ちょっとムキになって声が大きくなってしまったようだ。


びっくり顔のかのこさん。

なんでそんな顔するんだ?

声大きかったか?

怖がらせてしまっただろうか。

もう反省モードに突入しそうになりながら、かのこさんを見る。


あれ?固まっているかのこさんをみていると、かのこさんの顔が赤くなったままだ。むしろさっきより赤い。

「?」

俺、なんか言ったか?

分からなくてかのこさんをみていると、かのこさんは、下を向き、えっと、あの、と、言葉をなかなか紡ぎ出せないでいるようだ。


途切れ途切れに言葉を発する。

「・・・そ、それって・・・2人・・きり・で?・・ってこと・・・です・・か?」



「えっ!?2人!?」

カーッと頭に血がのぼっていくのが自分でわかる。

そう取られる言い方してた!?

口元を左手で抑え、かのこさんに背を向ける。

やばい、落ち着け・・・。

何言ってんだ俺。

話の流れで、自然にあんなことを

でも。。。


「2人じゃ悪いですか? 2人でもいいでしょう。バーベキューしたって。」

開き直って、ふてくされたように、そう言うと

「えっっと・・・うんうん、悪くないよ。バーベキューは何人でやってもいいと思うよ。」

かのこさんは慌ててフォローする。

「じゃあ俺ゼミのバーベキューに参加してやり方覚えてくるんでやりましょう。約束!」

「は、はいっ!!」

勢いにに押されて、かのこさんは反射的に返事をした。


かのこさんとバーベキュー。


かのこさんとバーベキューを想像してみる。

やり方が全然わからん。

誘っておいて、材料と道具並べて何もできない自分しか描けずにいた。

そしてかのこさんに気を使われる俺。

非常に格好悪いな。

道具だって何が必要かわからない。よくテレビとかで見て知っているつもりだったけど、そもそもバーベキューってなんだ?


「俺ちょっと用事思い出したんで帰ります。」

「うん、じゃあまた。」

「話聞いてくれてありがとうございました。では失礼します。」

そう言うと、すっと立ち上がり目的の場所へまっすぐ向かった。


と、立ち止まり、

「その前にかのこさんを駅まで送ります。」

「え?」

「まだここにいたいなら付き合います。」

「えっと、もう帰ろうかなと思っていたところで。。。」

「よかった。じゃあ帰りましょう。」

戸惑うかのこさんの前に仁王立ちして、有無をいわせず駅まで送った。


よし、これで安心。

さて、行くか。


あれ?


不思議だな。さっきまでゼミのバーベキュー死ぬほど行きたくなかったのにちょっと楽しみになってる。

かのこさんとバーベキューか

楽しみだなぁ

そのためなら、頑張れる気がする。

かのこさんありがとう。ゼミのバーベキュー楽しみになってきた。あんなに嫌だったのにゼミの奴らと話すのも正直めんどくさかったのにバーベキューの準備もやっておかないと。実際やっておかないと。かのこさんにバーベキューの先輩としてかっこいいところを見せられないな。そういえば準備誰がいつやるって言ってたっけな?後で聞いてみよう。


目的の場所に着いた。

自動ドアが開き店内に入る。

今まで全くノーマークの分野でどこにあるのかわからない。少し店内をウロウロしたけど見つからず時間がもったいない。

もう閉店時間になってしまう。

困り果てて、やっと見つけた店員に声をかける。


「バーベキューの本ってどこにありますか?」

「はい、こちらです。ご案内いたします。」

すぐに案内してくれた。

「こちらになります。ごゆっくりどうぞ。」

一礼してその場を去る。

こんなにいっぱい。

とりあえずこの辺から見てみるか。


この時いろいろ調べたけれど、実際ゼミの親睦会では、手ぶらでオッケーのバーベキュー会場に決まり、俺はといえば特に何もせず倉島の隣にちょこんと座りみんなが喋ってる間、肉を焼いたり野菜を焼いたりしつつ倉島の影に隠れて地味な作業をずっとしてやり過ごしたのだった。


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