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エスパー投手は彼女に夢中(甲子園に行くぞー)  作者: 駄犬
大騒ぎ野球チーム誕生
99/192

99.神頼み。なにとぞよろしくお願いします。

年が明けた。

タマチカ野球部は元旦家族と一緒に過ごして欲しいと休み。

2日には近所、親戚にご挨拶しなさいと休み。

3日はゆっくり休み。

4日自由参加で初詣

5日午前中練習

元旦初詣は家族、選手のブーイングで4日になった。

各自トレーニングをしていたのは真面目な校風の学校らしい。

その自由参加の初詣には半分くらいしかこないのは自由過ぎる校風のせいか。

大晦日からお正月にかけて仕事に駆り出されていた美月は、今年初めて着物姿である。

「美月が居ると助かる。」

「4日着物だと変かなって思ったけど大丈夫ね」

「空いてていいわ」

「元旦は混んでたん?」

「びっしり、露店が出ていてお参りするまで30分かかったよ。」

電車通学組の美緒と乙葉はパスしたが、徒歩組の女子マネ達は本年2度目の晴れ着を

クリーニング前にもう一度着ていた。

着付け要員にされた美月はむしろ喜んでいる位で、チマチマやるのが好きな

正確が出ていた。

「ショータと心晴、本当に仲良しね。」

「まさか〇リコンとか?」

「でもさっきからチラチラ美月を見てるよ、ほら今も。」

「他の男子よりはマシよね。美人だし。」

「でも背が伸びたよね。」

男子部員達はクリスマスに村山女子に行った事がバレて

少し居心地が悪かった。

五十嵐は礼華に〆られていたが、女王様が出て来るVが好きな彼に効果は?である。


監督は神頼みしていた。

 この子達は脊髄反射でプレーできるまで反復練習する事は出来ません。

 限界では他校に劣るでしょう。

 生まれ持っての才能も足りません。何卒お守りください。


頭で理解してから、プレーするタマチカは鈍重な印象を受ける。

脊髄反射で体が勝手に反応するまで、それこそ倒れるまで

練習しているからできるプレーがあるが、それはできない。

それを事前予測、先回りしたプレーで補う、それで勝てるか?

そこまで求めない。野球は高校で終える子達だ。

勉強の方が大事だ。

自分達のやり方に誇りを持って練習している、

結果は全てではない。


お参りが終わると、学生たちは進路の事を話題にした。

志望校や将来の職業を語っている。

そうだ、この子たちは進学に関しては、強者なのだ。

実に校風に沿った野球部ではないか。










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