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エスパー投手は彼女に夢中(甲子園に行くぞー)  作者: 駄犬
大騒ぎ野球チーム誕生
85/195

85.冬が来る前に

もうすぐ11月も終わりタマチカ野球部女子ロッカールームでは

マネージャー達が帰り自宅をしていた。

部活時間は2時間程度を厳守しているため遅くはないがもう暗かった。

タマチカのグランドに照明はない。

体育館での練習を増やし対応する。

帰るまで少しだけガールズトークしている。

「うちの学校、クラブ活動低調だよね。」

「学校行事も少ないよね。」

「毎月あるじゃない。試験と補講が」

「それは言わんといてー。」

礼華以外、補講を受けた経験があった。

「体育祭はないし、文化祭は1日だけ簡単にするだけ。

 修学旅行は京都奈良、学生が集まるのが不思議だね。」

「その分徹底的な進学指導、高い合格率を誇っているけどね

 入学しといて文句言っても仕方ないよ」

「でも修学旅行が京都、奈良って小学生かよ」

「遠くへ行った事もあるけど移動してるだけで無駄なのと

 歴史とか文学に絡むところが多いからその勉強だって。

 なんか夜に確認講座があるみたいよ。」

「た、楽しめない。折角の乙女の旅行が。」

「美月は関西出身だよね?京都奈良じゃ嫌でしょ?」

「関西といってもT塚は京都奈良とは少し離れてあんまり行ったことないよ。

 詳しく知らんから興味あるかもしれん。」

 奈良は遠足で鹿に追いかけ回された記憶しかない。大仏さん見たかな?:美月

「T塚だったら歌劇団見てたの?」

「住んでるからって見に行くとは限らへんよ。私は見た事ない。」

「そんなもんだよね。」

「行事と言えば冬の定番どうするのみんな。」

「冬の定番って?」

「クリスマスとお正月に決まってるでしょ。ぼーとしてると来ちゃうよ。」

 ぼーとしてなくても来るとは思ったが。これに危機感はある。

 この中で両想いの相手が居るのは礼華と美月だけである。


「美月は良いよね。クリスマスには『プレゼントはワ・タ・シ』ってやるの?」

「そんなベタな事はせん。というかそんな関係やない!」

「でも手袋要らないでしょ?手暖かいものね。」

「そんな事言うんやったら自分も見つければ良いやん」

「居たらこんな事言う訳ないでしょ? ああ超絶イケメン私に告白しに来い!」

「なんならクリスマス女子会やる?」

「えっ、礼華、五十嵐先輩は?」

「このままだと受験失敗間違いなし、冬休みはみっちりだそうだ。」

 わが校のみっちりはみっちりだ。恐ろしい。

「じゃ5人でどっか行こうか」

「ちょっと待って私も女子会出たい。」

「美月、ショータは泣いちゃうよ?」

「あれは泣かしても別にかまへん。」

「あれ、ねぇ。」


お勉強厳しくても、ここの女子たちも冬の準備はしたいみたいです。

ショータは背筋に寒気を感じ、月日の移ろいを感じていた。



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