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エスパー投手は彼女に夢中(甲子園に行くぞー)  作者: 駄犬
大騒ぎ野球チーム誕生
41/192

41.恐ろしい物を・・・いや見えないんだけどね。

1回表

 W実業は3者三振 わずか11球 ポンポンストレートを投げ込んでくるに

 2ストライクまで待ち、追い込まれた後料理される。 

 今大会注目 選抜2ホーマー 道瀬はど真ん中ストレートを3球見逃し場内を沸かせる。

 ショータはベンチに帰る時スタンドを見過ぎて誰が好きなんだ?と揶揄われる。


1回裏

 W実業投手は背番号 3年生木内 3年間で初めての当番らしい。

 準決勝以降に向けて戦力温存か。

 多摩近は先頭打者が粘って四球を奪い、送りバントで2塁へ。

 チャンスを作ったが 3番荒井レフトフライ、4番ショータ 四球 5番五十嵐三振で無得点。


2回表W実業ベンチ

 「では、見る事に集中したのに見えなかったと?」

 「はい、前のバッターの情報、初球を見た感じから

  第一打席は捨てて見る事に集中しようと考えました。」監督の問に答えたのは3番道瀬である。

 「で、見えなかったと。」

 「はい、断じて言います。良く見てました。

  体の後ろに腕が隠れていて見難いなと思っていたら、腕が現われた時には

  ボールがリリースされた後でした。何を言っているのかわからないと思いますが

  恐ろしい物を見たような気がしました。」

 「しかし。こちらから見ていて異常はなかった。違反投球しているようにも見えない。 

  球審もなにも反応しない。」

  しかし、この後からも 「速すぎてついていけない。」「腕が消えた?」という

  選手が続くのであった。



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