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エスパー投手は彼女に夢中(甲子園に行くぞー)  作者: 駄犬
大騒ぎ野球チーム誕生
39/195

39.準々決勝グランドにて

3塁側多摩近 ロッカールーム

ウオーミングアップとストレッチを入念にした選手たちが集まっている。

最終確認前に主将スコアラー、副将、何故か女子マネージャーが集まって小声で話している。

このチームでは別に珍しい事でもないし皆気に留めていない。


「早朝に急ぎ行ったバッテリーミーティング、首尾は?」主将

「多分喰った。彼は顔に出やすいからわかりやすい。」副将

「クラゲも揺れてはいるけど。大丈夫、周囲から固めれば。」礼華はさらに続ける

「本日の主題はショータの引退阻止。勝ち負けより優先。

 私を退屈させない、こんな面白いイベントから勝手に降りるのは許さないわ。」

 彼女を見つめる副将は女王様が出て来る動画が好きだった。

 (ショータは痴女モノよりラブラブ 甘々が・・・関係ないか。)


朝、入念にテーピングした(してもらった)ショータの様子は元気そうだった。

ニキビや吹き出物もなく、連日直射日光を浴びているのに健康的な小麦色の

日焼け止めは塗ってるらしいが、すべすべの肌。 

化粧品会社がモルモットに欲しがりそうな男の子はマウンドに上がって行った。

今日は後攻だ。練習投球をしながら”感覚”の使い方の復習をする。


お姉さんから、第六感の凄い人もズルいって言われないんだから良いんじゃない?

と言われた”感覚”を使ったピッチングを復習する。

あいての頭の辺りをイメージする。別に見なくても良い、何なら後ろにいても良い。近くなら。

すると画像が見えるボーっとした画だ。調子が良い時はどこを見ているかわかる。

モーションで力が入った瞬間に画像を放り出す・・・。

ショータにしか判らない、まさに”感覚”だ。

卑怯かな? でもお姉さんは無意識でやってる人が他にいるかもしれないと

言っていた。

自分以外、秘密を知る唯一の人物を思い浮かべる。


3塁側のスタンドを見る。

応援してくれる人が増えたな。

・・・美月ちゃん、見つけた。

朝五十嵐さんに言われた。・・・気になって仕方ない。

自分でも気が付いていたんだけど、あの時好きだとハッキリわかった。

その場は「またー。」とごまかしたけど。

たまに話す位なんだよな。

良く知らないのに好きになるのは変かな?

スケベなだけじゃ。ちがうよな。

今度ちゃんと話しかけよう。


※準々決勝のマウンドだというのに、全然関係ない事に

心を乱すのは彼に余裕があるのか

スケベだから仕方ないのか。


ともかく主審がプレ-ボールを告げるのだった。









 





 



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