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エスパー投手は彼女に夢中(甲子園に行くぞー)  作者: 駄犬
大騒ぎ野球チーム誕生
32/195

32.それぞれの想い。

ある病院にて

 「結局オスグッドなの?」義妹が問う。

 「ほぼ、ね。断言できるほど私は自信家じゃない。」義姉が答える。

 「父には何と?」

 「無理をさせるなと釘をさしたわ。成長痛と言っておいた。」

 「実際どうなの?」

 「どこが、ではなく全身無理してる感じ。関節の可動域とかも影響出てる。

  理学療養士も同じ意見。」

 「野球やめてトレーニング絞ってた時は痛いって言わなくなっえたんだけどな。」義妹が答える。

 「実の母の私より、あなたに相談するのよね、あの子」義姉がため息をつく。

 「お母さんが一番好きだから心配かけたくない、相談にのって、てあの子いつも言うわよ。」

 「本当~。」

  おい、義姉さん。お母さんが一番好き、の部分聞きたくて似たような話私に何万回振った?

  いつか必ず言ってやる。「あんたバカぁ~」


その少し前 高校野球部部室にて 他の部員は帰った後 3人が話し合っている。

 「監督の話は成長痛だが、情報をまとめるとオスグット症である可能性が高いだろう。

  短期的に痛みがでているが、骨格の成長が止まれば完治する。」主将が話す。

 「休ませたいですが、二年生の丸山を使ったら相手の打撃練習になりますよ。」副将が考えを言う。

 しばらく間をおいて女子マネージャーが言った。

 「可能な限りショータに投げてもらいましょう。」

 「打たれても、まだ一年生なのにここまで一人で投げたという同情をもらえるし、

  痛みを我慢して投げても壊れる訳じゃないんでしょ?」

  それを我慢するのは、君ではないけどね。というセリフは恐ろしくて主将も副将も言えなかった。


  「とりあえず、明日の結果は二の次よ。」女子マネ―ジャーの声は可愛らしい。

  「野球部のファンをなるべく沢山獲得する。そのためには同情をもらうのも一つの手段だわ。

   キーパーソンを釣り上げる餌のクラゲの仕込みはした。

   計画が大きくなって、大変だけど楽しみも増えたわ。」

 

   最年少の女の子がリーダーシップをとる会議は終わった。

  


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