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29 律子さん
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ひいおばあちゃんは、双子で
妹の律子さんは、夜になると光玉と話を
していると、言っていた。
ある日の夜…
「姉さんは、光玉のこと信じてくれる?」
ときくので
「信じるよ」と答えると。
「私が、光玉と話をしていた事
忘れないで…」と頼まれ
ひいおばあちゃんは
「いいよ」と答えた。
その時の
律子さんは、とても嬉しそうだった。
しかし、まもなくして
病弱だった律子さんは亡くなり
最後の言葉は
ひいおばあちゃんの目をみて
「忘れないで…」
そして
律子さんが、亡くなって半年が過ぎた頃
いつか、忘れてしまうのでは…
そう思った、ひいおばあちゃんは
家族に、光玉の話をした。
しかし
律子は夢をみていたのだろう…と
誰からも、信じてもらえず。
おかしな事を言うと、変な噂がたつから
やめなさい!と叱られ
ずっと言わずにいた。
「ね!
これって、絶対!お母さんがみた光と
同じだと思うのよー」
「そう思わない?」
「たしかに…」
「律子さんと、どんな話をしていたんだ
ろうね…」
「お母さんは、どんな話をしてたの?」
「日常?今日の出来事?だったかな…」
「律子さんも、同じだったんじゃない?」
「そうかもね…」
「あ!もう、こんな時間!」
時刻は18時を過ぎていた…
こんなふうに
私とバリーの記憶も、母と同じような
曖昧な記憶になるか…
そう思うと、さみしさがこみ上げてきた…




