121 イケメンのいとこ
イケメンの従兄の登場です。
久々に姉妹との再会です。容姿の変化に驚くと思いますが・・・
葵です。
5月です。
今日、我が家にお客様が来ます。
従兄の小出将司君が遊びに来る?というか挨拶に来るんです。
将司君は父の兄の子供。
私たち姉妹(?)と年が離れているのは、父が父の兄より結婚が遅かったからです。
私たち家族が会うのは5年ぶりでしょうか?
5年前に親類の結婚式で会って以来です。
将司くんは、現在29才なので、2年前とそれほど容姿は変わってないと思います。
けっこう、イケメンでかっこいいので、私たち姉妹?はちょっとドキドキしっぱなし。
大学時代は有名大学のラグビー部に所属し、身長は高く、顔も端正。
身長は180センチある板谷君よりさらに高く185センチくらいありそう。
性格も男らしくて優しいんだ。
一部上場会社の社員でとして仕事をバリバリこなしてるらしく、彼女を作る暇がないみたい。
将司君は就職後、大阪で勤務していました。
仕事が忙しいだけでなく、首都圏を離れていたため会う機会がなかったんです。
なかなか会えないなーなんて思ってたら、何と、この4月に転勤で東京方面に移動し、我が家の近くにある会社の寮に転居してきました。
転勤のあと、かなり忙しかったみたい。
連絡がなくてどうしたかな?と思ってたんですが、やっと落ち着いたようです。
ウチに遊びに来るって突然連絡がありました。
私が女性化していることについては、親が親類に話しているので、承知して来ると思うのですが、どう思われるか不安。
気持ち悪いとは言わないでしょうけど、もしかしたら避けられたりして。
とにかく初対面に近い気分です。
それもドキドキする要因です。
「こんにちは、叔父さん、叔母さん、お久しぶりです。
ご無沙汰してました。」
「おー、将司君、よく来たな。ほんと久しぶりだな。
おお、相変わらずいい男だな。」
「いらっしゃい。お昼ご飯も夕ご飯も食べて行ってね。
たまには家庭料理もいいでしょ?」
私たちの両親が出迎えます。
将司君の実家はウチから電車で1時間以上かかる場所にあります。
実家にもあまり帰っていないと思った母が、張り切って料理の準備をしてました。
「将司君、久しぶり!
もう、私大学生だよ。前に会ったときは15才だったから、全然変わっちゃったでしょ?」
「おお、柚ちゃんか?色っぽくなったな!大人の女性だ。俺の頭の中では、小学生の頃のイメージが強いから、びっくりするな。」
「お、色っぽく見える?よかった!
でも、もう小学生のイメージは消してよ。」
姉は、色っぽいと言われて、まんざらでもない感じです。
次は私だ。緊張するなあ。
「将司君、お久しぶりです。葵です。
あの・・・こんな風になっちゃいました・・・。
ちょっと変かもしれないけど・・・」
私は恥ずかしそうに、自分を紹介します。
「葵君、そうだな・・・今は葵ちゃんと呼んだ方がいいよね?
ウチの実家でも話題になってたよ。
それにしても、柚ちゃんに似てきたな。
子供の時から、女の子みたいな雰囲気だったから、違和感ないよ。
普通に女の子に見える。
うん、可愛いよ。」
「ありがとう。」
将司君の評価は実に嬉しい。すごく安心しました。
私のことを受け入れてくれてるって実感がしました。
よかったー。
そのあと、昼食をしながら将司君の女性関係の話題で盛り上がります。
イケメンですから、相当モテているはずです。
「確か、大学生のときは彼女いたよな?」
「ええ、結婚するかな?なんて思ってたんですけど、就職して、大阪に行ったら、少しづつ心が離れちゃって、別れちゃいました。
その後は仕事で忙しくて、女の子と付き合う機会がなくて。」
「将司君の会社は大企業だから、社内に女性がいっぱいいるだろ?」
「確かにいっぱいいますよ。でも、みんな競争相手なんですよね。
おじさんが若かったころに比べて、男女雇用均等機会法と女性活躍推進運動の影響で、仕事がんばる女性が増えちゃって、男と営業成績比べられる存在なんです。
おまけに、女性の方が管理職に優先して選ばれるし、僕の年になると、同僚と恋愛関係になりづらいかな。入って2-3年ならば、まだいいんですけど・・・。その時期は過ぎちゃってるし。」
「そっか、俺が若いときは、男性の方が出世するから、女子はそれを目当てに結婚するっていうのがあったけど、確かにそうだな。
俺の会社もそんな傾向あるかもしれないな。」
「だから、時間があると飲みにいったりして・・・。
お酒が友達、恋人?になっちゃった感じですね。」
「そんなに飲むのか?」
「日本酒が好きなんですよね!
しかも日本各地の珍しい地酒。
専門店みつけると、しばらく出てこないくらいですよ。
あ、今日は車で来てるから飲まないっすよ。」
「日本酒かあ。そういえば、ウチにこの間もらった新潟の酒がある!
夜一緒に飲もうぜ!
車はウチに置いていって、明日の朝取りに来いよ。
近所だろ?
歩いて、20分くらいか?
うん、そうしよう!」
「そう言われると弱いなー。明日も仕事休みだから、そうしようかな?」
母親も興味津々です。
「それ、わかる。
私の場合は結婚して、子供産んだあと仕事がんばって管理職になったけど、若い時は管理職になれるなんて思わなかった。
今の女の子は入社して、すぐ管理職目指している感じで、男性をライバルって思ってるものね。
営業成績も、頭のいい子だと女性がトップになったりするし。」
「まあ、社内恋愛はそれなりにありますけど、昔ほどではないですよ。
それに、可愛い女の子は、ちゃんと彼氏がいますからね。なかなか、相手に恵まれない状況っていうところでしょうか?」
「うーん、もったいない。
将司君みたいな男の人が職場にいたら、きっとモテると思うんだけどなあー。」
「うん、お姉ちゃんの言う通りだよ。
彼氏がいる女の人でも、将司君に惚れちゃうことありそう。」
「ははは、ありがとう。
そう言ってくれると、嬉しいよ。
まあ、そのうち相手見つかると思うって信じてる。
そうだ、柚ちゃん、葵ちゃん、夕食まで時間あるから、俺の新車で近場をドライブしないか?
何か、買ってやるよ。」
「え?ウソ?やったー。」
「新車?わー、乗りたいっ!」
「叔父さん、叔母さん、ちょっと二人を連れ出していいですか?」
「おお、いいぞ。
娘たちにとっても気分転換になる。
ちゃんと夕飯の時間までに帰ってきてくれ。」
「うちの娘たちでよければ、連れて行って。あんまり高価なものを与えちゃだめよ。」
ということで、私たち姉妹と将司さんで、ドライブ&ショッピングに出かけるのでした。
企業の社内恋愛というのは昔と変わったでしょうね。
今は大卒の社員は男女平等でライバルです。男女は同様に管理職を目指したりするわけです。
男性が女性を幸せにしてあげるなんていう恋愛は古くなりました。




