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4.これから、よろしく。

すみません、作者が暑さでバテたため。

一度ここで完結設定。再開未定とします……。


追記:一回息抜きのために、完全趣味に振った作品を書きました。

本文後のリンクから飛べますので、見守ってください。








「ふぅ……。これで、ひと段落つきましたね」

「はい」



 騎士団が到着し、シオンを引き渡したことで事件は解決。

 リターナとダイスは風に当たるため、屋敷へ帰った後に中庭に出ていた。備え付けられた長椅子に並んで腰かけた義姉弟は、ふっと息をつく。

 国王からの依頼はこれで一つ、終了だった。



「それにしても、ダイスの能力には感服します。初めて会った時から思っていましたが、貴方は本当に将来有望ですね」



 そして、ふとリターナはダイスを称賛する。

 今回の一件を解決するにあたって、間違いなく要は少年だった。他の者には何も告げず、リターナ以上に街を自由に行動することができる、頭脳明晰な人物。聖女が白羽の矢を立てたのが、幾度となく足を運んだ貧困街出身の少年だったのだ。



「いいえ、そんなことは。そもそも今回の作戦を立案したのは、他でもないリターナさんじゃないですか。ボクはできることをしただけです」



 しかし、彼女の言葉にダイスは謙遜してみせる。

 自分はあくまでリターナの手足となり、動いただけに過ぎない、と。



「そんなことはないですよ、ダイス」



 それを受けて、聖女は首を左右に振った。



「何度でも言いますが、今回の件を解決できたのはダイス――貴方の能力の高さによるものが大きいのです。自信を持ってください」

「…………分かりました」



 そして、再度そう告げる。

 すると観念したように、義弟も小さく笑みを浮かべた。

 それを見て、リターナは満足げに笑う。夜空を見上げて、こう口にした。



「でも、まだ始まりにすぎませんね」――と。



 どこか、険しい表情を浮かべて。

 それにダイスも頷いて、しかしすぐに優しく笑ってみせた。

 あどけない顔に、小さな花を咲かせるように。



「ボクとリターナさんなら、きっとできますよ」



 そう、言った。

 少年の顔を見て、少しだけ驚いた後にリターナも笑みを浮かべる。



「えぇ、そうですね。これからは――」




 そして、彼の手を取って。




「二人で、頑張っていきましょうね?」





 そう確認するように、言うのだった。











 ――なお、余談であるが。



「あ、でも一つ注文があります。お姉ちゃん、って呼んでくださいね?」

「え、えぇ……?」




 リターナは少し怒ったように、ダイスに詰め寄るのだった。




 


面白かった

続きが気になる

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「なろうらしくない小説(性癖)」新作です。こちらも、よろしくお願い致します。
― 新着の感想 ―
[気になる点] シオンさんがスッキリと縛り首になってから完結だったら良いな(´・ω・`) どんな敏腕弁護士もあれは救えない。どう転んでも極刑
[一言] ダイスがどんな腹黒に育つか?楽しみね
[一言] 『完結』の文字を見て驚きましたが、そういうことでしたか。安心しました。本当、最近暑いですよね。
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