12/12
あとがき
これまでに投稿した『境界の向こうで、彼らは笑った』、『職業不明で追放された俺は、見捨てられた村で勇者に覚醒した』でも考えていたことですが、勇者とは何だろうを考えたことから思いついた話です。もし、社会の最下層とされている人間が、神に選ばれた最高位の勇者になったらどうなるのだろう。
主人公だけが勇者として特別扱いされ、暮らしが良くなれば、それで今までの扱いを許せるのか。逆に、同じ境遇の人々まで救おうとすれば、身分制度そのものを揺るがし、革命にまで発展してしまうのではないか。考え始めると、物語はいくらでも大きくできそうでした。
今回は、すべてを一気に壊して新しい世界を作る話にはせず、間違っていると分かっていても簡単には変えられない社会の中で、主人公たちが現状と折り合いながら少しずつ変えていく形にしました。




