あんさいくろ・ツインターボ
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[[ファイル:ツインターボが寄生したエンジン.jpg|サムネイル|代替文=ツインターボが寄生したエンジン|ツインターボが寄生したエンジン]]
'''ツインターボ'''は、ツンデレ目ツンデレ科ツインテール属の動物である[[ツインテール]]が、何らかの拍子に自動車(特に''ターボ過給器''を持つ種類)へ寄生・同化した個体である。
同属の亜種として'''シーケンシャルツインターボ'''、よく似たがまったく別生物として'''ツインスクロールターボ'''が知られる。
== 概要 ==
ツインターボの最古の記録は1981年、イタリアのマセラティが発表した'''ビトゥルボ'''である。
[[ファイル:マセラティ・ビトゥルボ.jpg|サムネイル|マセラティ・ビトゥルボ]]
このとき偶然、野生のツインテールがエンジンルームへ落下し、左右のタービンに寄生したことから名が付いたとされる<ref>落下ではなく自ら入り込んだという説もある。</ref>。
同年、日本では[[トヨタ自動車]]が「'''マークII/チェイサー/クレスタ'''」という三兄弟車を使ってツインターボの'''人工養殖'''に成功。
これにより日本各地のスポーツカーに定着し、90年代には「とりあえず2個付けとけば速い」という迷信と共に爆発的に繁殖した。
== 特徴 ==
ツインターボは通常、エンジンに''左右対称の二つのタービン''として擬態する。
ツインテールの二本触手がそのままタービンへ変異しているため、**見た目にはただの機械にしか見えない**。その擬態能力は高く、整備士ですら気づかない場合が多い。
本生物は強い寄生適応性を持ち、次のような利点・欠点を宿主車に与える。
; 利点
* 車の出力が増大する
* ターボラグが軽減される
* アイドリング中に「キュイイイィィン」と甘えた鳴き声を発する(かわいい)
; 欠点
* 整備が面倒になる
* 壊れたときの修理代がシングルターボの1.5~2倍に膨れ上がる
* ''燃費が悪い''。ツインテール由来の食欲により、常に大量のガソリンを欲しがるため
== 生態 ==
ツインターボは通常、''ターボチャージャーの形態を維持したまま''寄生生活を送るが、気温・気圧の変動に強く影響され、ブースト圧という独自のホルモン値が乱れると挙動が不安定になる。
ときに唐突な過給で宿主を驚かせる「'''ツン期'''」、逆にまったく過給しない「'''デレ期'''」が存在する。
また、シーケンシャルツインターボは「片方ずつ働く」という非常に怠惰な性格を持ち、
ツインスクロールターボは全く別種にもかかわらず、名前が似ているせいで''ツインターボのフリをして出てくる''ことが多い<ref>ツインテールに似せたコスプレという説もある。</ref>。
== 日本で見られる主な宿主 ==
[[Image:2jzgte.jpg|thumb|2JZ-GTEに寄生した個体(繁殖期)]]
ツインターボが好む宿主となる車種は、一般に「直列6気筒」「V6」「V型エンジンで狭角」といった、左右に触手を設置しやすい構造を持つ。
特にエンジンルームが広く、排気マニホールド付近に“適度な空間”がある車種は寄生率が高い。
; 直列6気筒(I6)
* '''トヨタ・1G-GTE''' – ''ソアラ(Z20系)''、''スープラ(A70前期)''
: 初期のツインターボ繁殖地。ブーストが気分で上下する情緒不安定個体が多い。
* '''トヨタ・1JZ-GTE''' – ''チェイサー/マークII/クレスタ(JZX90・100)''
: いわゆる「三兄弟」。ツインターボ研究の基礎となった養殖個体が多い。
* '''トヨタ・2JZ-GTE''' – ''スープラ(A80)''、''アリスト(JZS147/161)''
: ツインターボの完成形。寄生するとやたら元気になるが、ガソリンもやたら食う。
* '''日産・RB26DETT''' – ''スカイラインGT-R(BNR32/33/34)''
: ツインターボの聖域。ここに寄生した個体は高回転で狂喜乱舞する。
; V6(V型6気筒)
* '''三菱・6G72TT''' – ''GTO''、''3000GT''
: 重量に対してツインターボの負担が大きく、しばしば「もうやだ」と泣きながらブーストを落とす。
* '''日産・VG30DETT''' – ''フェアレディZ(Z32)''
: エンジンルームが狭く、寄生したツインターボは圧迫されて機嫌が悪い。整備士の天敵。
* '''日産・VQ30DET/30DDTT''' – ''ステージア''、''フーガ''
: 家庭持ちに寄生した癒やし系ツインターボ。静かに生活する。
; 水平対向4気筒
* '''スバル・EJ20(B4 RSK等のツインターボ仕様)''' – ''レガシィB4(BE/BH)''
: 左右に棲み分けしやすいが、タービンの上下関係を巡ってしょっちゅうケンカする。
== チューニングとアフターパーツ ==
ツインターボは寄生生物であるため、**タービン交換とは「宿主がツインターボの殻を脱ぎ捨てて別種へ変態する行為」**とされる。
この変態を引き起こすのが、いわゆるアフターパーツメーカーである。
ツインターボはそれぞれ固有の「性格」を持ち、メーカーごとに異なる特徴がある。
; HKS
: 日本で最も繁殖力が高い人工ツインターボ。''GTタービン''系は扱いやすく、初心者でも飼育(ブースト管理)しやすい。
: HKS製に変態したツインターボはやたら元気になるが、しばしば「パワー出したから許せ」と言わんばかりに燃費を悪化させる。
; Trust/GReddy
: 性格は素直で、ブーストの立ち上がりが早い草食系。''TD系''の血統は古くから親しまれている。
: ただし多頭飼育(ツイン化)するとやや暴れがちで、しばしば排気温度が上がりすぎる。
; TOMEI(東名パワード)
: いわゆる「職人系」。''ARMSタービン''は躾がしやすく、RB26DETTとの相性が抜群。
: 変態後は「回せ回せ」と宿主を積極的に煽る攻撃的性格に変わる。
; BLITZ
: 電装系と仲の良い文明的ツインターボ。''K3/K5/K6系''は軽量で反応が早い。
: ただし電子制御に依存しがちで、学習値をリセットするとしばらく不貞腐れる。
; IHI
: 純正系の血筋を持ち、''VF/IS/IXR''系など多くのメーカー純正タービンを手掛ける。
: 性格は安定しているが、ツインターボとして多頭飼育すると突然「無言の死」(タービン固着)を起こすことがある。
; Garrett
: 欧州系の純血種。''GT/GTX/GEN2''など大型種が多く、宿主を馬鹿みたいなパワーに引き上げる。
: ただしブーストの立ち上がりが遅く「重役出勤」と揶揄される。ツン期が長い。
; BorgWarner
: ''EFR''を代表とする高性能種。強力な内臓(セラミックBB)を持ち、レスポンスが異常に速い。
: しかしツイン化した場合、あまりに素早く反応しすぎて宿主が戦慄することがある。
== チューニング過程 ==
ツインターボの育成は、生物学的には次の三段階に分けられる。
* '''ブーストアップ''' – 餌と空気を増やして機嫌を良くする行為。大半のツインターボが喜ぶ。
* '''タービン交換''' – 前述のとおり「脱皮」。メーカーの血統によって性格が大きく変わる。
* '''シングル化''' – 宿主がツインターボを強制的に合体させる禁じ手。
: 多くのツインターボが「いやぁぁぁぁぁ!」と悲鳴を上げるが、合体後は案外パワーに満足してデレる。
== チューニング界での扱い ==
ツインターボはチューニング界では尊敬と恐怖の対象である。
「2つあるなら倍速くなる」という軽率な考えで手を出した初心者は、**左右の個体の機嫌が合わずブーストが合わない現象**に悩まされる。
しばしばチューナーの間で次の格言が交わされる。
* 「RB26DETTはツインターボの保育園」
* 「2JZ-GTEはツインターボの寺子屋」
* 「Z32はツインターボの地獄巡り」
* 「GTOはツインターボのブラック企業」
ツインターボをきちんと調教できる者だけが“ハイパワーの世界”に辿り着けると言われる。
== 天敵 ==
寄生能力が高いツインターボにも天敵が存在する。
* '''VTEC信者''' – 「ターボは甘え」「レスポンスが全て」と言いながら、JUNオートメカニック製ハイカムやTODAピストンを入れた高回転仕様で威嚇してくる。特にB16BやK20Aを崇拝しがち。
* '''タービンブロー''' – ツインターボが最も恐れる死因。特にGReddy T78やHKS GTIII-RSのような大口径タービンは、油圧が一瞬でも途切れると''片方を蒸発させる''。
タービンブローが起きた場合、''残った片方が過給を肩代わりして即座に過労死する''という悪循環が広く確認されている(RB26DETT・VQ30DETTなどで頻発)。
* '''社外ブーストコントローラーの誤作動''' – BLITZ SBC や古いA'PEXi AVC-Rが突然1.5キロを叩き出し、タービンを粉砕することがある。宿主の財布にも甚大なダメージ。
* '''熱害''' – 夏の首都高で連続全開した際、前置きインタークーラーが暖房器具と化し、タービンが泣きながらブン回される。''結果、ブローに直行''する。
== ツインターボと同時に寄生する生物 ==
ツインターボにはしばしば共生・寄生関係にある副次生物が同時発生する。これらは宿主のエンジンルーム内で独自の生態系を構築し、場合によっては宿主の寿命を著しく縮める。
=== ブーストコントローラー(ブーコン) ===
BLITZ '''SBC''' や A'PEXi '''AVC-R''' に代表される、ツインターボに寄生する小型制御生物。
本来はブースト圧を安定させる役目だが、加齢(製造から10年以上)によって突然記憶障害を起こし、
''1.5キロを勝手に叩き出してギャレット GTX やボルグワーナー EFR の羽根を吹き飛ばす''ことがある。
ツインターボはこの生物を「寄生主」と誤認し、言われるままに過給するため非常に危険。
=== 社外エアクリーナー(毒キノコ) ===
HKS '''スーパーパワーフロー'''やBLITZ '''SUSパワー'''などの“毒キノコ”種。
吸気音を大幅に増幅し、''宿主に排気量2倍の錯覚を与える麻薬性''を持つ。
フィルターの劣化粉末をタービンに吸わせて羽根を削るため、ツインターボ生態系においては
**「美味しいが寿命を縮める危険植物」**として分類される。
=== 前置きインタークーラー(FMIC) ===
GReddyやHPIの巨大前置きインタークーラーは、''ツインターボの外敵(熱)に対するシールド植物''として機能する。
しかし、宿主が首都高C1で連続全開した場合、**巨大な熱帯植物と化してヒートソークを増幅**し、逆にツインターボを弱らせる。
=== ブローオフバルブ(BOV) ===
HKS '''SSQV'''やTURBOSMARTのBOVなど、過給圧の逃がしを担う寄生音響生物。
加給→アクセルオフの瞬間に「チュンチュン」「プシュー」と鳴き、''求愛行動''とされる。
なお、音量の大きさはほぼ繁殖期の大声と比例し、近隣住民を威嚇する。
=== 可変バルブ機構 ===
トヨタ '''VVT-i'''など、''高回転時に本性を現す擬態寄生種''。
ツインターボと同時寄生した場合、
* 中低速域ではトルクを盛り
* 高回転では豹変して加給と共鳴する
主にトヨタのVVT-iが代表的で、マークⅡやチェイサーのツアラーVのJZX100系以降に搭載された1JZ-GTEに寄生していることが多い。
=== 強化燃料ポンプ・大容量インジェクター ===
ウォルブロー 255L やサード 650cc インジェクターなどの栄養供給生物。
ツインターボの食欲(燃料消費)に追いつけないと、''デトネーションという天罰''を誘発する。
栄養を与えすぎると空燃比が濃くなり、宿主が「黒煙モンスター」に進化する場合もある。




