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第一話@普通って何だ?俺の人生って?

―――これは、普通の人生を送ると思っていた主人公が想像もしていなかった人生を送ることになる、話である。

俺の人生は―――。

至って普通で。退屈で。

友達がいないわけじゃない。

家族に嫌われてるわけでもない。

周りから期待されず、

ただ誰の記憶にも残らない、そんな人生だと思ってたんだ。


最後に柄にもないことしたからか。俺の人生は止まっていた秒針が急に動き出すかのように、突然変わる。


それは、あの秋のことだった。

俺は俺の人生に違和感を感じていた。当たり障りのない毎日。至って普通の友達、先生、家族。

だからか、俺は自分の人生を持て余していたんだ。

トラックに轢かれそうな猫。見て見ぬふりをする人々。

これは普通か?このままにすると猫は死ぬ。でもそのせいで誰かが損をすることもない。

「俺の人生みたい、だな」

ゆっくりと息を吸った。

気づくと俺は倒れていて、周りには大勢の人がいた。

「やっぱり俺はどうしようもないんだ。最後に中途半端に善行をするなんてな。」

と、俺は血をゆっくりと吐きながら呟いた。

目の前は真っ暗になった。


「―――て」

俺は誰かの優しい声に起こされた。久しぶりに安らぐ。

「おはよう、ございます」

その人は、いや、彼女は優しく、でも機械的な、不思議な声で挨拶をしてきた。

挨拶を無視し、俺は尋ねる。

「貴方は誰だ?」

その時、部屋に光が灯り、彼女の姿が見えた。

彼女は、とても珍妙な格好をしていた。死神のような鎌に天使のような羽。頭には金色の輪と大きな黒いつのが生えている。

「・・・ドッキリなら、帰ってくれ。頼むから。」

俺は静かに威嚇する。しかし彼女は震えもしない。それどころか、天女のような優しい笑みを浮かべている。

「・・・はぁ。ドッキリじゃないのか、俺は死んだんだな。」

そう聞くと、彼女はコクリと頷き、静かに話し始めた。

「私は、天使 莉織(あまつか  り お)。貴方は死んだ⋯でも、生き返れる、私の血で。」

少し片言な日本語を喋り、不思議とほわほわする声を聞く。

「それで貴方は―――。」

次回

第二話 貴方は誰?俺の人生は―――。

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