中国語が話せないのに、台北のポケモンセンターへ行ってみた
台湾まで来たのだから、ここは外せない。
そう思って向かったのが「Pokémon Center TAIPEI」だった。
場所は台北・信義区。
台北101にも近い、新光三越台北信義新天地A11の3階にある。
MRT市政府駅から歩いて数分。
このあたりまで来ると百貨店や高層ビルが並んでいて、「台湾の秋葉原」という感じではまったくない。
むしろ普通におしゃれな台北の商業エリアだ。
そんな場所にポケモンセンターがある。
入口からいきなり台湾だった
3階まで上がっていくと、
「あ、あった」
となる。
入口で迎えてくれるのが、ピカチュウとカイリュー。
もちろん日本でもポケモンセンターには何度も行ったことがある。
それでも海外のポケモンセンターに来ると、妙にテンションが上がる。
知っているキャラクターなのに、周囲に書かれている文字が違うからだ。
ピカチュウは「皮卡丘」。
カイリューは「快龍」。
読めそうで読めない。
でも、見れば何のポケモンかは一瞬で分かる。
これが意外と面白い。
日本のポケモンセンターとは少し違う
中へ入ってまず探したのは、やっぱり台湾らしい商品だった。
日本でも買える商品を台湾まで来て買うのも、それはそれで旅の思い出になる。
ただ、せっかくなら、
「これ、台湾で買ってきた」
と言えるものが欲しい。
店内を見ていくと、台湾・台北を意識したデザインの商品がちゃんとある。
ピカチュウ。
カイリュー。
プリン。
ヒメグマ。
台湾らしいモチーフを取り入れたグッズを見ると、一気に「海外のポケモンセンターに来た」という感じが強くなる。
台湾で日常的に使われている交通系ICカード「悠遊卡(EasyCard)」関連の商品も面白い。
ポケモン自体は日本から来たキャラクターなのに、台湾の生活文化の中に普通に入っている。
こういうものを見るのが海外のポケモンショップ巡りの面白さなのかもしれない。
そして問題が起きる
商品を見ているだけなら何も困らない。
欲しいものを取ってレジへ持っていけばいい。
問題は、
「これについて聞きたい」
となった瞬間だった。
私は中国語が話せない。
台湾へ来る前から分かっていたことである。
ところが実際に店員さんを前にすると、
「さて、どうする」
となる。
日本語で話しかけるわけにもいかない。
覚えている中国語を総動員しても、
「你好」
くらいでほぼ終了する。
さすがにこれでは交渉にならない。
仕方ない。英語でいこう
そこで英語に切り替えた。
完璧な英語なんて必要ない。
聞きたい商品を指して、
「Do you have this?」
まずこれ。
通じる。
次に別の商品について聞く。
「Taipei only?」
これも通じる。
文章として完璧なのかどうかは、この際どうでもいい。
店員さんもこちらが外国人だと分かっているので、ゆっくり説明してくれる。
こちらも分からなければ、
「This one?」
「Only Taiwan?」
「No stock?」
と確認する。
これで結構なんとかなる。
途中から、
「あれ、普通に買い物できるな」
と思い始めた。
海外では「正しい英語」より「伝える英語」
これは台湾へ行くたびに思う。
学校で習ったような完璧な英文を頭の中で組み立てようとすると、なかなか口から出てこない。
でも実際の買い物なら、
「This one?」
でも、
「Taiwan only?」
でも、
意味が伝われば話は進む。
向こうもこちらが英語ネイティブではないことくらい分かっている。
こちらも相手に完璧な英語を求めていない。
お互い、
「つまり、これが聞きたいんだな」
が分かればいい。
中国語が話せないという理由だけで、台湾のお店に入ることを怖がる必要はなかった。
ポケモンカードも日本とは雰囲気が違う
もちろんポケモンカードも見た。
台湾では繁体字版のポケモンカードが流通している。
カードに書かれている文字が日本語ではない。
ただ、それだけなのに不思議と欲しくなる。
コレクションというのは怖い。
日本で日本語版を見ているときなら、
「これは持っているからいいか」
となるものでも、
繁体字になると、
「これは別物では?」
という謎の理屈が頭の中に出てくる。
たぶん別物ではない。
でも欲しい。
海外旅行中の財布にとって非常に危険な思考である。
台湾限定グッズを見るだけでも楽しい
個人的に面白かったのは、やはり台湾限定系の商品だった。
単にポケモンの絵が入っているだけではなく、台湾らしいデザインになっている。
台湾でポケモンがどう受け入れられているのかが、商品を見るだけでも少し分かる。
日本から来た作品が台湾へ渡って、現地の文化と混ざって、また違った商品になる。
海外のアニメショップやカードショップを回っていると、こういう瞬間がある。
私はこれがかなり好きだ。
中国語ゼロでもなんとかなった
結局、店内をかなり長い時間見て回った。
最初は、
「中国語で話しかけられたらどうしよう」
と思っていた。
実際には、分からなければ英語。
英語でも難しければ商品を指す。
値段なら数字を見る。
商品名ならスマートフォンの画面を見せる。
それで大抵なんとかなる。
むしろ困ったのは言葉より、
「どれを買うか」
だった。
こちらの問題のほうが深刻だった。
台北へ行くなら一度は寄ってみてほしい
Pokémon Center TAIPEIがあるのは、新光三越台北信義新天地A11の3階。
MRT市政府駅から歩いて行けるので、台湾旅行中でもかなり寄りやすい。
台北101周辺を観光するついでに組み込むこともできる。
ポケモンが好きならもちろんおすすめだが、
「海外では日本のキャラクターがどう売られているんだろう?」
という目線で行っても面白い。
そして中国語が話せなくても、そこまで心配しなくていい。
私も中国語はほぼ話せない。
それでも英語と指差しで、商品について聞くところまでできた。
完璧に話そうとしなければ、意外となんとかなる。
日本で見るピカチュウもかわいい。
でも、
「皮卡丘」
と書かれた売り場で見るピカチュウは、ほんの少し違って見えた。
海外旅行の面白さというのは、案外こういうところにあるのかもしれない。




