──*──*──*── 囲碁教室
菜鶴崋と孳を相手に多面打ちをした。
菜鶴崋と孳に対してオレは指導碁を打つ。
オレより弱い相手には、どうしても指導碁を打ってしまうんだよな……。
菜鶴崋,孳を相手に打っていたら、他の子供達からも「 参加したい 」と言われて多面打ちした。
弓弦さんに全く勝てない弱いオレでも子供達になら、多少のアドバイスをしたり、ヒントを与えたりは出来る。
目をキラキラと輝かせて盤上を見る子供達の姿を見て、菜鶴崋と孳は「 《 囲碁教室 》に通いたい! 」って言って来た。
真剣に興味を持てる “ 何か ” を見付ける事が出来たみたいで、少し安心した。
送り迎えは護衛のキノコンがしてくれる事になったから、土曜日,日曜日,祝日限定の《 囲碁教室 》に通う事になった。
菜鶴崋は平日の月曜日 ~ 金曜日限定の《 寺子屋 》にも通う事になった。
孳は《 寺子屋 》に通うよりも、オレを衛れるように剣術の稽古を頑張りたいらしい。
オレの剣術は殺人剣だから、出来るなら子供の孳にはなるべく教えたくないんだけど──、当の本人は目標を決めてるし、高見を目め指ざしたいらしいから水を差す訳にもいかない。
だから、セロ仕じ込こみの殺人剣よりも比較的に安全だろう “ 七十六式丹たん輝き劍けん訣けつ ” を伝授したいと思う。
“ 七十六式丹たん輝き劍けん訣けつ ” は《 鍛たん劍けん祠し 》の番人を代だい々だい務めて来きた一族──丹たん家け伝でん来らいの剣術だ。
別の≪ 大陸 ≫で出逢った女の子から “ 教わった ” って言うと語弊になるけど──、凄い剣術だったりする。
七十六式も有るから、覚えるのは大変だろうけど、丹たん輝き劍けん訣けつを極める事が出来れば、色いろんな組み合わせも出来るし、戦い方かたの幅はばも広がるだろう。
オレの復習にもなるしな。
《 囲碁教室 》から出でると、空そらは夕焼けになっていた。
《 囲碁教室 》は午前6時 ~ 午後21時まで囲碁を打てる様ようになっている。
朝あさ食げ,昼ひる食げ,夕ゆう食げが出でるし、キノコンが子供達の送そう迎げいも担当しているから、安心して《 囲碁教室 》へ通かよえるし、帰る事が出来る様ようになっているみたいだ。
菜な鶴ず崋かと孳じろと手を繋いで《 厳げん蒔じの屋敷 》へ帰る。
──*──*──*── 厳蒔屋敷
帰宅したら、先まずは入浴だ。
菜な鶴ず崋かにはレディーファーストで先さきに入浴してもらう。
菜な鶴ず崋かの後あとに、孳じろと一緒にオレが入はいった。
入浴を済ませたら、キノコンが用意してくれた夕ゆう食げを3人で食べる。
今こん夜やの料理は和わ食しょくだ。
菜な鶴ず崋かと孳じろにと・っ・て・は初めての和わ食しょくになる。
キノコンが運んでくれた和わ食しょくを見て、菜な鶴ず崋かと孳じろの瞳はキラッキラッと輝いている。
毒味が済んだ冷めた料理しか食べた事のない菜な鶴ず崋かと孳じろにと・っ・て・出来立てホカホカの温かい料理は新鮮みたいだ。
マオ:厳蒔磨絽
「 キノコンが作ってくれた料理だから、毒味の必要は無いよ。
料理は温かい方ほうが美う味まいんだ 」
厳蒔菜鶴崋
「 [ 内だい裏り ]で出だされる料理より豪勢じゃな!
本ほん当とうに食べても良いいのか? 」
マオ:厳蒔磨絽
「 勿論だ。
気に入いった料理はお・か・わ・り・も出来るから、キノコンに言うと良いいよ 」
厳蒔菜鶴崋
「 お…おかわりじゃと!?
おかわりをしても良よいのか?? 」
マオ:厳蒔磨絽
「 もう姫様じゃないんだ。
好きな料理を好きなだけ食べて良いいんだぞ。
それに眷属になったから、どんなに食べても肥こえないからさ、暴飲暴食しても問題ないよ 」
厳蒔孳
「 そ…そうなのか?
暴飲暴食しても怒られないのか? 」
マオ:厳蒔磨絽
「 お残しした時ときは、キノコンに怒られるからな 」
厳蒔孳
「 うん!
お残しなんてしない。
残さず食べるぞ!! 」
菜な鶴ず崋かも孳じろも美お味いしいキノコンの手料理に舌した鼓つづみを打ちながら嬉しそうに食べている。
菜な鶴ず崋かと孳じろが喜んでいる様子を見ていると、つられてオレも嬉しくなる。
料理を食べ終えたら最後にキノコンから和わデザートが出だされる。
運ばれて来きた和わデザートを見るなり、菜な鶴ず崋かと孳じろの瞳はキラキラと輝いている。
感極まって和わデザートを噛み締めながら丁寧に味あじわって食べる菜な鶴ず崋かと孳じろが可愛い。
皇女と皇子だった時ときよりも豪勢な料理とデザートを食べれて満足しているみたいだ。
≪ 日にっ本ぽん国こく ≫の和わ食しょくは気に入いってもらえたらしい。
厳蒔菜鶴崋
「 おかわりするのじゃ♪ 」
厳蒔孳
「 僕も! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 キノコンも『 作り甲が斐いが有る 』って喜ぶよ。
オレもお・か・わ・り・するよ 」
──*──*──*── 21時頃
18時に食べ始めて、21時には食べ終えた。
オレは就寝しないといけないけど、眷属になった菜な鶴ず崋かと孳じろは就寝する必要が無くなって、朝まで長い自由時間だ。
厳蒔孳
「 そっか……磨まお絽ろは寝ないといけないんだな。
つまんないなぁ…… 」
厳蒔菜鶴崋
「 就寝した磨まお絽ろをキノコンと一緒に守れば良よいのじゃろ。
此こ処こは安全みたいじゃし、楽勝じゃの 」
キノコン
「 今こん夜やからキノコンがマオ様の眷属を紹介しますエリ。
マオ様の眷属が何なん人にん居いて、何ど処こで何なにをしているのか詳しく教えますエリ。
眷属同士で開催される御披露目会にも参加して頂きますエリ 」
厳蒔孳
「 お披露目会?
そんなのが有るんだな 」
厳蒔菜鶴崋
「 緊張するの……。
新たな仲間の事は確しっかりと学んで知らなければならぬの 」
マオ:厳蒔磨絽
「 孳じろは拉致られて鍛えられるかも知れないな……。
ある程てい度ど戦える様ようになっとかないと、地獄を見る事になるかも知れないな……。
キノコン、孳じろが戦闘で役に立てる様ように育てるの手伝ってくれるかな? 」
キノコン
「 お任せくださいませエリ!
確しっかり御手伝いさせて頂きますエリ 」
キノコンはビシッと気持ちの良いい敬礼をしてくれる。
厳蒔孳
「 宜しくな、キノコン。
先輩の眷属達に認めてもらえる様ように頑張るからな、磨まお絽ろ! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 オレも付き合うから、一緒にな 」
キノコン
「 明あ日すから始めますかエリ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 もう少し後あとかな。
暫しばらくは《 厳げん蒔じの屋敷 》の暮らしに慣れてほしいからな。
平民達の暮らしを通とおして社会勉強もしてほしいし 」
キノコン
「 分かりましたエリ。
先まずは世俗について学んで頂きますエリ 」
厳蒔菜鶴崋
「 そうか。
明あ日すからは孳じろと別行動じゃな 」
厳蒔孳
「 うん…… 」
厳蒔菜鶴崋
「 わらは《 寺子屋 》で励はげむ故ゆえ、孳じろもキノコンと励はげむのじゃぞ 」
厳蒔孳
「 うん!
磨まお絽ろに恥はじを掻かかせない様ように励はげむよ! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 肩の力ちからを抜いて、楽しく学ぼうな 」
当面の計画は決まったかな。
暫しばらく《 裏野ハイツ 》には帰れそうにないかな~~。