第26回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園2(26) 相良 凌
3 解けゆく謎(4)
「やはり、何かあると思ってましたが・・・そういうことですか・・・」
西園寺が率直な感想を述べた。
「遺言書を見せる前に、条件が御座います。私と幸太郎様と、佳代様、それに小夜子様の四人で山分けという事で・・・お願いいたしたく存じます・・・」
あくまでも、慇懃に述べた〔使用人〕富士田奈々子。
小夜子が直ちに訊く。
「条件を拒否した場合は?」
「遺言書を、私の一存にて、燃やさせて頂きます・・・」
との、慇懃であるが、強気の富士田奈々子に、
「分かりました・・・その条件を呑みましょう・・・」
渋々応じた小夜子。
富士田奈々子は、これまた、慇懃だが、強気に、
「確約を頂きたく存じます。有栖川家の顧問弁護士をお呼び下さい。法的に有効な書面の作成が成ったのち、遺言書をお見せいたします。」
「分かりました・・・」
と、小夜子が言うと、小夜子は、西園寺と東山それに、幸太郎と佳代、富士田奈々子を連れ、邸内に入っていった。
そして、小夜子は、皆を、西園寺と始めて会った、応接室に誘い、着席を促すと、自分の部屋へ向かった。
自身の部屋へ入ると小夜子は、机の上にある電話へ向かった。
小夜子の部屋にある電話は、古めかしいダイヤル式で、受話器の送話側と受話側が金色に光り、それをつなぐ柄は、白く輝いていた。
さらに、付け加えるならば、電話の本体は白く輝き、ダイヤルが金色である。
小夜子は、その電話の受話器を取り、ダイヤルした。
「プルルルル・プルルルル・プルルルル・・・」
小夜子には、受話器の向こうから、呼び出し音だけが聞こえた。
そんな状態しばらく続いたのち、
「ガチャ・もしもし!」
受話器の向こうから、小夜子の耳に飛び込んで来たのは、若い女性の声であった。
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探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)




