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白い壁の話
赤い色を知ってしまった少年は
壁に描き出す
何てことない赤い線を
自分の赤いので描き出す
少年は自分の手を壁にかざした
目の前に見えるは自分の白い手と
赤い色 そして白くて冷たいただの壁
何気なく少年は手を壁につける
そこには白い壁についた赤い色
そのまま横に引いてみる
少年は赤い色を白い壁というキャンパスに
ただの横線を描き出す
少年はどこか嬉しげに顔を歪める
少年は娯楽という2文字を知らないから
この感覚を胸に留める
ベットに背をもたれかけ
ただの壁ではなくなった
赤い線をただ眺める
ただただ楽しげにただ見つめる
〝あぁ…赤いなぁ〟
そんな言葉をただ呟くのだ
少年は繰り返す
この言葉を口から体に
体からこころに留めながら繰り返す
あぁ…赤いなぁ…と




