3/7
赤い歯車の話
白い少年は口ずさむ
当たり前の一言を
ただの無機な感想を
歯車はまわる
運命の歯車はまわるのさ
赤い赤い木の実の汁で
どれくらい経ったろう…
1日、1週間、1ヵ月?
暇というのも退屈というのも
感じなくなった白い少年は
決まり文句となった白いと言う感想を
口ずさむことはなくなった
その代わり壁に書くことを覚えた
始めは唾液で
だけれどすぐ消えるし喉は乾くし
だから次はどうしようと考えた
次は髪の毛で
だけれど白い部屋には目立たない
何故なら少年の髪は白いから
そして少年は考える
ベットに触る
ここにはなにもないから
白い壁と白い天井
色は薄いけど唯一白じゃないのはベットだけ
だから撫でてみた
手がベットに触れた
丹念にじっくりと
いくつかどれだけ経ったのか
触りすぎてせいか手が痛い
見てみると赤い赤いのが出てきた
少年は赤を知った
赤の色を知ってしまった




