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冒険者は御令嬢様に拾われる ― 悪役令嬢の執事はつらいよ  作者: 智信
はじまりのとき

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第01話 審問

 審問院の扉をくぐる。

 天井が高く、窓が高いところに並んでいるせいで、光が上から落ちてくる。

 貴族の装いに混じって、明らかにそうでない者の背中もあった。


 審問室の前で名を告げた。

 係の男は帳面から一度だけ目を上げて、それから傍聴席の方を指した。

 俺は傍聴席の、いちばん後ろの列の、その端の席に腰を下ろした。

 時間と共に傍聴席は埋まっていった。


---


 ……時間だ。


 告発人の席には、男が背筋を伸ばして座っていた。


 高いところに、王家の席がある。

 そこにも男が一人、背を伸ばして座っておられた。


 そして、被告人の席には、お嬢様がおられた。

 その背筋はまっすぐだった。

 まさに気品、矜持を見せつけているような、美しさだった。


 その後ろには侍女が立っていた。

 俺が立っていた場所だ。


 法務官が手にした木槌を持ち上げて、一度だけ鳴らした。


「これより、審問を開く」

「冒険者はあきらめない」シリーズの第8弾作品になります。

今作は心理ドラマ型の構造ミステリー作品にチャレンジしてみました。

とはいっても、基本は悪役令嬢モノですので、そちらとしても楽しめる作品になっていると思います。


初日と二日目は、それぞれ5話連続公開の予定となっています。、

2話目は14時に公開予定となっています。

三日目からは毎日1話ずつ、19時に公開予定となっています。


また、もしも「本作の物語の展開が気になる」…という方は、

似たような展開の作品である「冒険者はあきらめない」シリーズの第1〜7弾の作品をチェックしてみてはいかがでしょうか?

特に第四段の「悪役令嬢が断罪されそうだったので観察していたら、国家レベルの陰謀だった ― 二つの婚約破棄」なんか、オススメです。


最後に、今後の参考になりますので、面白い・続きが気になると思っていただけたら、

評価・ブックマークで応援いただけると嬉しいです。

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