↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君と僕の空白を埋めるミッション。~幼馴染と宇宙で、二度目の初恋を~  作者: 舟津湊


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/3

#side of Yui

※性的な描写があります。



幼稚園のバスをタクヤの家の前で降り、そのままいつものようにタクヤの家に遊びに行く。

うちは、お母さんも仕事で昼はいないから、この子の家で時間を過ごし、夕方にお父さんかお母さんに迎えに来てもらっている。

いつものように一緒にテレビを見て、おやつを食べて、ソファで寝そべりながらニンテンドーDSでゲームをする。今日はマリオカートだ。

いつもと違うのは、タクヤのお母さんが出かけていて、この家にわたしとタクヤ、二人っきりということだ。


テレビの音、おやつを食べる音、ゲームの音。音を出しているのはわたしたちだけで、家の中も外も、シンと静まりかえっている。まるでみんなで息をひそめて、二人のやっていることをジッと観察しているみたいに。


「やった、ハイスコア! ユイに勝ったぜ!」

ついたままのテレビをぼーっと見ていたら、タクヤが大声を出してDSをブンブン振っている。

え、うそ!

タクヤあんなにへたっぴいだったのに?


わたしは負けず嫌いだ。

「ちょっと見せてよ、ズルしたでしょ?」

「ズルなもんか」

「どれどれ」

その子はゲーム機を持った両手を上げて、わたしの邪魔をする。

「ちょっと、ズルしてないなら、ちゃんと見せてよ」

「ほーら、見えるだろ?」

そう言いながら、DSを余計にわたしから遠ざける。

タクヤの体の上に乗っかり、手を伸ばし、ゲーム機をつかんだ。


「こら、そんなにふっつくな!」

ゲーム画面をのぞこうとしたら、私を手で押して密着した体を引き離そうとした。

タクヤ、なんか妙にモジモジしている。様子がおかしい。


様子がおかしい所が、具体的に一か所あった。

タクヤの半ズボンの前がふくらんでる。


「なに、これ? なんか隠してるの?」

「んなわけないだろ」

「じゃあ見せてよ」

「見せられるわけないだろ……ちょ、ちょっと!」


わたしは、必死に隠そうとするタクヤの手を払いのけて、半ズボンのチャックを開けた。

上のホックもはずれたので、エイッと脱がせた。なんでそんなことしたかって? だって、急にそうしたい気持ちになったから。


だけど、探していたものは、パンツに隠れていて見えない。


……でも、なんだろう?

このドキドキは。

私は我慢できず、タクヤのパンツも引きずり下ろした。


そこに現れたものから目が離せなかった。


「こ、これ、なーに?」

「おまえ、そんなのも知らないのかよ」

「知っているよ……ちんちん……でも、おっきくて固そう」

そう言うと、それはもっと大きくなったような気がした。

知っているよ、それ。だって父さんとお風呂に入ってた頃、見たことあるし。

でも、わたしが知っている「ちんちん」とは違う。


「見たな!」

「うん、見たけど」

「じゃあユイ、お前も見せろ」

「やだ、恥ずかしい……それにわたしには、なにもないよ」

「不公平だ! もうゲームしてやんないぞ」


別にゲームなんかもうどうでもいいもん。


二人ぼっちのこの家で、二人だけで、いけないことをしている……でもタクヤとなら、いけないことは、いいことだ。


「……じゃあ、ちょっとだけ」

そう言ってわたしはソファの上でスカートを脱いだ。タクヤが目の前でじっとお腹のあたりを見ている。そこがジンジンする。

「こら、あっち向いててよ」

「わ、わかった」


パンツを脱ぎ、スカートの上に放り投げた。

ちょっと迷って……でも声をかける。

「……もう、いいから」

そして、自分からテレビを見ていたタクヤの前に立つ。


「?」

わたしのあそこを見て、男の子は不思議そうな顔をする。

「どうしたの?」

そう聞きながらも、わたしは恥ずかしさを閉じこめるので精いっぱいだ……いや、恥ずかしさだけじゃなくて「こらえられないなにか」があふれそう……なんだろう、これ。


「よく見えない」

「なにが?」

「いや、なにも見えない……だからもっとよく見せて」

「ちょっ、なにするのよ?」

タクヤは、わたしの腰を抱えて、ソファに寝かせようとした。


負けず嫌いなわたしは、逆にタクヤをソファーに押さえつけ、体の上に乗っかった。

「こ、こら、それじゃ、よけい見えないだろ!」


そう言ってるのにタクヤはじっとしているだけ。ちょっと驚いた。

気がつくと、なにか固いものがわたしのお腹に当たっている。

「これ、なーに?」

ちょっと意地悪して聞く。


「ち、ちんちん」

その言葉を聞いて、わたしの体の「こらえられないなにか」がまたモゾモゾ動き出しす。

私は体を起こし、それをつかんだ。


「わ、やめ、やめろよ!」

そう叫ばれ、あわてて手を離す。


……でも、じっと見る。見たい。

そうしているうちに、「こらえられない、なにか」が、お尻から体じゅうに広がっていく。

再び私はそれをつかみ、自分の両足の間に当ててみた。

なんでそんなことをしたの? ……わからない。でもそうするもんだとわかっていたから……わかっていた?


アツイ!

お尻から背中が熱い……これ、なんなの!?

これからわたしとタクヤはどうなるんだろう?

どこに連れてくの?……ねえ!


まるで、家から、町から、地球から放り出されて、宇宙を漂うような気分。

タクヤと二人ぼっちの、ずっとずっと続く幸せな時間。


そしてわたしは、その男の子から届けられた、なにかを受けいれた。

でも、それはなんだったのか。


〇


……思えば、これが私が人と愛し合う初体験だった。

……初体験にして、最高の、なんて言ったらいいかわからない時間。


それから間もなく、私とタクヤは離ればなれになった。この秘密が誰かにばれたからではない。私が親と一緒にアメリカに移り住むことになったからだ。


こんな経験があったからだと思う。

私は性には、かなり積極的だった。学校の授業で、友達から、ネットから様々な知識を得たが、その「習得」とともに新たな経験を重ねていった。中学から、色々なタイプ……つまり、性格・容姿・そしてサイズの男の子とつきあい、体を重ねてきた。


気持ちはよかった。

でも、それだけ。


回を重ねれば、あの状況が再現できると思っていたのに。

しかし、それが再び訪れることはなかった。


なにが違うんだろう?

タクヤだったから……それがなんとなくの答え。


でも、私が渡米してからは、彼との音信は途絶えてしまっている。


誰かに抱かれれば抱かれるほど、悲しくなる。絶望した。

だから、私は早々に、無駄な欲求を封印し、高校、大学と勉強・研究に打ち込んだ。


それでも、わたしの中の「こらえられない、なにか」は消えずに潜んでいる。

それがなんなのか、知りたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。