25.招かれざる客
ヴィルフォールとオリヴィア。
その二人の名前を耳にした瞬間、リェンファが浮かべていた笑みに、冷ややかなものが混じった。触れるだけでそのまま全身が凍りついてしまいそうなほどに冷たく酷薄な笑みに、知らず知らずのうちにごくりとジジは口の中に溜まっていた唾液を飲み込む。
ティエンは無言で主人の返答を待っている。そんな下僕をしばし見つめていたリェンファは、やがてその手にあったカップのチャイをゆっくりと飲み終えて、椅子から立ち上がった。
「招いてもいないっていうのに、相変わらず空気の読めない親子だネ。ティエン、オマエが来たってコトは、追い返すのに失敗したってコトだネ?」
「申し訳ありません。お二人は本邸の最上階の応接室に既に……」
「アー、モウいいヨ。仕方ないネ。それじゃあワタシが相手してやるヨ。ッントに面倒臭いケド。というワケだから、ジジ」
「はっ、はいっ!」
心底辟易した様子で溜息を吐いていたリェンファに突然名前を呼ばれ、ジジは反射的に姿勢を正して返事をした。
何を言われるのかと戦々恐々としていると、リェンファはにこりと色気にあふれた笑みを唇に刷く。その笑顔は、先程の凍りつくような笑みとも、その前の穏やかな笑みとも異なる、普段通りの、ヘイロンの幹部であり高級娼館リアーヌの主人としての、余裕に満ちたそれだった。
何故だか安堵してしまう自分を訝しむジジに気付くことなく、リェンファは続ける。
「ワタシは席を外すケド、間違っても本邸に来ようなんて思わないようにネ。それから」
そこまで言ってから、何故かリェンファは言い澱み、視線をさまよわせた。らしくない仕草にジジはついつい戸惑ってしまう。
「それから」と言ったということは、リェンファはジジに言いたいことがあるということだ。ジジは頼まれたって本邸に行きたいとは思わないし、これ以上念を押されなくてもリェンファの意に沿わないことをするつもりは基本的にない。リェンファがわざわざ言い澱むような発言の内容なんて、ちっとも思い浮かばない。
一体なんだろう、と首を傾げてみせると、そのジジの仕草に、リェンファは何故だかぐっと唇を噛み締めた。
もともと紅く色付いていた唇が一瞬白くなり、もったいないなぁと内心で呟くジジに対し、ようやくリェンファは再び口を開く。
「……後で飲むカラ、チャイって言ってたソレのおかわり、作っておけヨ」
「へ?」
何を言われたのか、その瞬間ジジは解らなかった。間抜けな声を上げてジジは目を瞬かせるが、それを最後まで見届けることなくリェンファは踵を返す。
リェンファさん、とつい声をかけそうになったけれど、リェンファの返事は期待できそうにない。
「行くヨ、ティエン」
そう言ってティエンを伴って小屋を出ていくリェンファの、普段は雪のように白い耳が、淡く薄紅色に染まっているように見えたのは、気のせいだったのだろうか。
ティエンが無言でこちらに一礼し、リェンファに続いて出ていき、扉が静かに閉じられるのを最後まで見届けてから、ジジはあれ? とまた首を傾げた。なんだかよく解らないが、とりあえず。
「チャイがそんなに気に入ったのかな」
これまでリェンファに食事を提供してきた中で、おかわりを所望をされたことは何度もある。時に三つ子達のために取り分けておいた分まで所望されて、ジジは泣く泣く自分の分を差し出したことだってあった。けれどわざわざ後でまた食べに来る、あるいは飲みに来る、なんてリェンファが言い出したのはこれが初めてだ。
豆乳は苦手だって言っていたくせに現金なものだと思う。
けれど、それ以上になんだか嬉しくて、いそいそとチャイをまた作り始めてしまう自分が不思議だった。
あんな意地悪な人の言うことなんて無視してしまえばいいのに、と溜息を吐く自分がいる。そんな自分に対して、だって作っておかなかったらどんな目に遭わせられるか解らないから、と言い訳のように反論する自分もいた。
考えれば考えるほど複雑な心境に陥っていく。
現金なのは私の方か、とまた小さく溜息を吐いて、ミルクパンで少量の水とたっぷりの豆乳を温める。
くつくつと煮えてきたところで紅茶の葉とスパイスを投入して、さらにじっくりと煮込む。噴きこぼれないように気を付けながら練乳を足して、象牙色だった豆乳が淡い紅茶色に染まった頃合いを見計らって火からおろす。
味身代わりに一杯分、自分のカップに完成したチャイを注いで、まだ熱いそれに何度も息を吹きかけてから口に運ぶ。うん、今回も成功だ。我ながらいい出来である。
だからこそ余計に、こういう風にウィッチクラフトもうまくいけばいいのに、と思わずにはいられない。
この『台所』の片隅に追いやった大鍋を見つめ、ジジはそっと目を伏せた。目を伏せようが大鍋の中身の失敗作は消えることはなく、むしろそのなんとも言い難い異臭をより強く感じる羽目になって泣きたくなった。
あまりにも自分が情けない。これで誰が金の魔女の弟子だなんておこがましいことを言えるだろう。それどころか、そろそろ鍋運びという呼び名すらも返上しなくてはならないような気がする。
「……でも、なんとかしなきゃ」
既にジジはリェンファと契約を交わしている。弟子にもなれない鍋運びであったとしても、魔女としての契約は絶対だ。ジジにはリェンファの望みを叶えなくてはならないという義務がある。
「ヴィルフォールさん、と、オリヴィアさん、だっけ」
ぽつりと呟いた二つの名前は、存外に軽い響きを孕んでいた。リェンファが性転換をしようだなんてとんでもないことを言い出したそもそもの元凶と言えるのが、ヴィルフォールと、その娘であるオリヴィアだ。
この二人についてジジが知ることはとても少ない。このリアーヌに連れてこられた時のことを思い出す。あの時、リェンファはジジに、二人のことをかいつまんで教えてくれた。
ヴィルフォールは高級娼館ヴィルジニアの代表であり、リェンファと同じく闇ギルドヘイロンの幹部であるという。次代のヘイロン首領としての権力を欲し、リェンファと、自身の娘であるオリヴィアを結婚させて、オリヴィアを首領の座に就かせようとしていると。
改めて思い返してみると、ヴィルフォールのやろうとしていることは無茶苦茶だ。あまりにも無理矢理すぎる。そんなやり方で周囲がついてくるはずがないのに、リェンファ曰く、ヴィルフォールはそうなるべきであると信じているらしい。
繰り返そう。本当に無茶苦茶で無理矢理だ。
そして、それを受けて性転換という手段を選んだリェンファはもっと無茶苦茶で無理矢理だと思う。偉い人の考えることはよく解らないものだ。
リェンファにとって、もっとよりよい方法はないのだろうか。本当の意味でリェンファが納得し、周囲もまた納得できる方法は、残されていないのだろうか。自分にできることは、本当にリェンファの『性転換』を手伝うことだけなのか。自分が、ジジが、リェンファのためにできることは。
チャイをすすりながらいくら考えても答えの出ない問いを内心で繰り返すジジの耳に、その時、コンコン、と玄関の扉をノックする音が聞こえてきた。
ジジは瞳を瞬かせて首を傾げる。
この小屋には、リェンファか、はたまた三つ子の誰かしかやってこないようになっていると聞かされている。本邸にはリェンファが相手をしなくてはならないヴィルフォール親子がやってきていると聞かされたばかりで、リェンファは先程この小屋から出て行ったばかりだ。
後でまた来るようなことを言っていたけれど、いくらなんでも早すぎるだろう。
ではやはり三つ子の誰かか、結論付けたジジは、カップを置いて立ち上がり、玄関へと向かう。
「はい、どうし……っ!?」
薄く扉を開けた途端、向こう側から引っ張られて扉が全開になる。たたらを踏んでかろうじて転ぶのを免れたジジは、驚きもあらわに玄関の向こうに立つその人物を見つめた。
「――――こんばんは」
知らない男の声が耳朶を打つ。穏やかで、柔らかな、見知らぬ相手だというにも関わらず、自然と安心して身を委ねてしまいそうになる、魅力的な声だった。それなのに何故だか、ジジは自分の身体が強張るのを感じた。
指一本動かすことすら叶わなくなる自分が理解できないジジの前に立っているのは、二十代後半と思わしき青年だった。
背の高い彼のことを、自然とジジは見上げる形になる。ばちり、と。硝子のように透明な薄荷色の瞳と目が合った瞬間、何故か彼はその瞳を驚いたように見開いた。けれどそれはほんの一瞬のことで、すぐに彼は唇に、先程の声音にぴったりの、優しげな笑みを浮かべてみせる。
世間の女性が放っておかないに違いない、整った容貌の青年だった。垂れ目がちの薄荷色の瞳は吸い込まれそうなほどに美しく、ゆるく波打つ金髪は肩よりも長く伸ばされ、うなじで一つにまとめられている。
リェンファ・リーという規格外の美しさを誇る青年を見慣れていなければ、うっかりジジはこの青年に見惚れてしまったかもしれない。
無言でこちらを見下ろしてくる青年に、ジジが戸惑い混じりに首を傾げてみせると、青年はようやく口を開いた。
「夜分に突然申し訳ない。明かりが見えたものですから、つい立ち寄ってしまいました。私はマティアと申します。あなたは?」
穏やかな口調でありながら、そこには何故だか有無を言わせない響きがあった。
びくりと身体を竦ませるジジのことを、青年はじっと見下ろし続け、視線を逸らそうとはしない。
この青年が誰なのか。
リェンファが差し向けた相手ではないようなので、うかうか名乗っていいとは思えなかったが、青年の紫の瞳が放つ、その穏やかな微笑みからは信じられないほどに強い視線に、ジジはあえなく屈した。
「じ、ジジ、です」
囁くように小さく、ジジがそう名乗ると、青年は舌の上で転がすように「ジジさん、ですか」と呟いて、そして笑みを深めて一歩大きく、ジジを小屋の中に追いやるように踏み出してきた。
「重ねて申し訳ないのですが、少し休ませていただけないでしょうか?庭を散策していたら、迷ってしまいまして」
「え、あ、で、でも」
「駄目ですか?」
丁寧な口調であり、穏やかな声音であるというのに、そこには逆らい難い何かがある。
ぞくりと背筋を冷たいものが走っていったような気がしたけれど、気が付かなかったふりをして、ジジはおずおずと頷いた。
「……どうぞ。何もないところですが」
「ありがとうございます」
小屋の中に入ってきた、マティアと名乗った男に椅子を進め、ついでに作ったばかりのチャイをカップに注いで目の前のテーブルに置く。
マティアがそれを口に運ぶのを見ながら、ジジもまた椅子に腰を下ろして、こちらは既に冷めかけている自分の分のチャイを飲む。優しい甘みが、やっとジジの肩を緊張から解放してくれる。
そうしてほっと小さく息を吐くジジの姿を、気付けばマティアはじっと見つめていた。気付かないふりをしていたかったが、いつまでもこのまま沈黙し続けることもできずに、ジジは「あの……?」とそっと問いかける。マティアの穏やかな笑みが深まった。
「いや、失礼。ジジさんは、こちらで働いていらっしゃるので? その格好、リアーヌの使用人とお見受けしますが」
「ええと、その、そんなようなものです。あの、それよりマティアさんは、どうしてここに」
マティアの問いに、ジジは曖昧に頷いた。確かにジジはリェンファから貸し与えられたリアーヌのお仕着せの使用人服を着て、この小屋で働いているものの、マティアが想像しているような仕事は一切していない。
だがそれをわざわざ説明する必要はないと判断し、それよりも、とジジは気を取り直して問いかける。
ジジが『台所』にしているこの小屋は、リアーヌの敷地内にあるものの、本邸からは離れた場所に位置している。リェンファや三つ子はたびたびここまで足を運んでくるが、彼ら以外の誰かがここまでやってきたのは、これが初めてだった。
ジジはおぼろげではあるが、本邸への道筋を覚えている。なんならこの青年にその道筋を教えるべきだろうかと迷うジジに、マティアは苦笑を浮かべた。
「雇い主に追い出されてしまいましてね。行く場所がなく、庭をさまよい困っていたところに、こちらの明かりが見えまして」
「雇い主?」
「はい。私はヴィルフォール様に雇われの身でして。あの方の相談役を仰せつかっております」
一年ほど前からですが、と続けるマティアに、ジジは息を呑んだ。
脳裏に、リェンファの言葉が思い起こされる。彼は言っていたではないか。ヴィルフォール自身に統治者としての才覚はないが、約一年前に、リェンファ曰くの『小賢しい知恵者』をご意見番に取り立てたと。以来ヴィルフォールは、今の権勢を手に入れたのだと。
そのご意見番なる存在が、目の前の青年なのか。闇ギルド幹部のご意見番……もとい相談役ともなれば、相応に後ろ暗いことにも手を染めているはずだ。この人の良さそうな、いかにも優しげな青年がそんな真似をしているとはにわかには信じられなかった。
けれど嘘を言われているとも思えず、ジジは結局頷くことしかできない。
「え、えと、いいんですか? こんなところにいて。その、ヴィルフォール、さんと一緒にいなくちゃいけないんじゃ……」
「ヴィルフォール様とオリヴィア様は、リェンファ様の気を引くのに必死……失礼、一生懸命でいらっしゃる。私もそのお手伝いができればと今宵同行したのですが、リェンファ様に私は嫌われておりますから。ヴィルフォール様に邪魔をするなと追い出されてしまいまして。となればこれ以上水を差してはいけないと、私はこうしてリアーヌの中を散策しつつどなたか話相手になってくれないかと思っていたのですが……。生憎私は、このリアーヌにおいては、リェンファ様ばかりではなく皆さんに嫌われていましてね。こちらも駄目元で伺ったのですが、まさかこんなにもおいしい飲み物まで出していただけるとは思いませんでしたよ。改めまして、ありがとうございます」
「そう、ですか」
マティアににこやかに礼を言われて、ジジはそっと視線を膝に落とす。
もしかしなくても、マティアのことをこの小屋に招き入れたのはまずかったかもしれない。たとえほとんど押し切られるような形であったとしても、このことをリェンファはよく思わないだろう。遅れてその結論に至り、ジジの背中を冷や汗が伝っていった。
この青年のことをリェンファが嫌っているのも当然だ。何せマティアは、リェンファにとって、目の上のたんこぶのような存在だからだ。
最初に事情を聞かされた時のリェンファの言い振りから察するに、もしかしたらヴィルフォールやオリヴィアよりも、この青年の方がよっぽど厄介だと感じているのかもしれない。
そしてその見解は、きっと間違ってはいないのだ。この青年の優しげに整った面持ちは油断を誘うけれど、だからこそその裏に隠された研ぎ澄まされたナイフの存在を感じさせる、というのは、考えすぎなのだろうか。
だんだん忙しなく脈打ち始める心臓と、汗がにじみ始めた手。そんな自分を落ち着かせるためにチャイを口に運んでから、ジジは改めてマティアへと視線を戻した。
彼はじっとジジのことを見つめている。その視線に居心地の悪さを感じながら、ジジは恐る恐る彼に問いかける。
「あの、ヴィルフォールさんとオリヴィアさんって、どんな人なんですか?」
その問いかけに、マティアは「そうですね」とひとつ呟き、髪の色と同じ金色の睫毛を瞬かせた。そこに宿る光は、ジジを見つめていた時の優しげなそれとは異なる、どこか乾いたものだった。
「ヴィルフォール様は良くも悪くも権力者たる権力者でいらっしゃいます。大層解りやすいお方です。そしてリェンファ様ほどではないですが、オリヴィア様はオリヴィア様で、とてもお美しい方ですよ。昔からオリヴィア様はリェンファ様にご執心だそうで、リェンファ様に釣り合うようにあらゆる手を尽くしておられますね。そんな彼女に秋波を送られても平然としているリェンファ様の理想の女性とは、どんな方なのやら」
「さ、さぁ。私には想像もできません」
しみじみとマティアは呟くように続けるが、ジジにうまい言葉が返せる訳もない。何せリェンファ自身がその辺の美女よりもよっぽど美しくて綺麗な佳人なのだ。毎日あの美貌を鏡で見ていたら、それこそ彼の理想の女性像なんてとんでもないものになってしまうに違いないと思う。
ウィッチ・ゾーイくらい綺麗な女の人ならば、あの人は認めるのだろうか。何であるにしろ、少なくとも言えることは、自分は及第点すら貰えないだろうということだ。
鈍い銀の髪も、冴えない青灰色の瞳も、そしてそれらを手入れしようともせずにいるジジ自身も、あのリェンファに認められるはずがないのだ。
ウィッチ・ゾーイの言う通り、少しは気を遣うべきだったかな、と、今までの自分らしくもなく反省する。だからこそ、その次にマティアが続けた言葉に対し、反応が遅れた。
「まぁ、そんなものですから、リェンファ様にオリヴィア様が強硬手段に出られるのも無理はありませんね」
「……え?」
そのまま聞き逃してしまうには、あまりにも不穏な響きを孕んだその単語に、ジジは瞳を瞬かせた。
マティアの顔を見つめても、彼は穏やかな表情でチャイをちびちびとすすっているだけだ。
その整った顔立ちを見つめながら、ジジは呆然と、彼の口にした言葉を繰り返す。
「強硬手段って」
ジジのその言葉に、マティアは至極あっさりと「はい」と頷いた。チャイを最後まで飲み干して、彼は優しげに微笑んだまま、子供の頑是ないいたずらを見守る師のように穏やかに続ける。
「強い催淫効果のある香を今夜のために用意されたのですよ。まったく、オリヴィア様も困ったお方だ。既成事実さえ作ってしまえばリェンファ様もオリヴィア様を娶る以外に他はないと思われたのでしょう。まあこれで私も肩の荷がおろせるというものです。今頃お二人は……ジジさん?」
がたん、と。気付けばジジは立ち上がっていた。ぱちりと瞳を瞬かせたマティアが首を傾げてこちらを見つめてくるが、構ってなどいられなかった。
強い催淫効果。既成事実。決して聞き逃してはいけないそれらの言葉に、驚くほど衝撃を受けている自分がいた。リェンファのことなんて放っておけばいいのにと思う自分がいない訳ではない。少しくらい痛い目を見ればいいのだと、何も知らないふりをすればいいのだと、そう言って自身に言い聞かせながら目を閉じて耳を塞ぐ自分だっている。
けれど、そんな自分達の声よりも、もっと大きな声が聞こえる。
――後で飲むカラ、チャイって言ってたソレのおかわり、作っておけヨ。
リェンファの声が聞こえる。その声に気付いてしまったら、もう居ても立っても居られなかった。
そしてジジは、マティアを置き去りにして、小屋から飛び出した。
向かうのは、このリアーヌの本邸だ。




