2 復興支援
死にたいと言った20代の男性に優しく声をかけた。始めは上手く足が動かないでしょうが必ず治りますと伝えた。
2 復興支援
マリエールは男性に優しく語りかける。
「そんな事はありませんよ。あなたはこの街を守るために魔獣と戦われたのでしょう。天はあなたの行いを見ています。あなたがこの街のために尽くしたなら天はあなたを見放さないでしょう。あなたの足は必ず治ります。治っても当分元通りとはいかないですが、気長にリハビリしていきましょう。必ず治ります。気を落とさず元気でいて下さい。この街では冒険者が街の要です。冒険者なくしてこの街は成り立ちません。あなたが冒険者として生きるのは私の夢です。私の夢を叶えて下さい。たとえ始めは全力で戦えなくとも必ず将来全力で戦えます。神に誓って約束します。あなたは私の最高の冒険者になると。」
プロポーズみたいな約束して大丈夫かと思ってしまう。親子ほど年が離れた2人だがマリエールは誰もが見惚れるような美少女だ。勘違いするようなことを言うと後が怖い。
「マリエール様、ありがとうございます。お陰様で元気が出ました。当面足が上手く動かなくても、必ず将来治るとマリエール様が約束してくれたことを信じて生きようと思います。必ずあなたの最高の冒険者になることを目指して頑張ります。」
死のうと思っていた冒険者を一人マリエールは救った。マリエールの回復魔法は人並みではない。普通の回復魔法で治せない疾病でもマリエールにかかれば治る事がある。マリエールの精神状態による部分が大きいので誰にでもとはいかない。
この街は冒険者の街なので年齢構成が他の街とは違う。男女比も違う。20代、30代の男性が多い。マリエールがその年代の男性を意識するのかと言えばしないと言えるが村のその世代のおばさん達と違って気軽るに話し辛い。領主令嬢としての威厳を備えなければならない。復興支援の仕事もして貰っているので粗雑に扱えない。言葉使いが微妙だ。復興支援に入ってマリエールの主な居住地は旧男爵屋敷だ。今は主に重症患者といる事が多いが復興支援の拠点でもある。男爵に代わって判断する必要な場合も多々ある。
例えば街の東に大きな川が流れているがスタンビードによって橋が落ちた。橋を架け直す工事を冒険者に依頼しているが中々上手くいかない。アンドロイドに任せた方が良かったと思うが今更断るわけにはいかない。偶に出掛けてみるが進捗状況は極めて悪い。責任者とおぼしき者に尋ねてみると、
「材料の手配が悪い。材料が揃うと基礎が緩んで取り付けれない。基礎を固めると寸法が違って揃わない。大変な事ばかりだ。思うようには進まない。」
との事だった。アンドロイドに任せておけばとうに終わっている工事だ。今は順調に進んでいるのかと尋ねると、
「峠はもう越えた。今は仕上げにかかっている所だ。後3日もあれば出来るはずだ。」
多分上手くいってないところが多いに違いない。橋という重要建築物だ抜けがあれば危険で使えない。確認してから使おう。マリエールは、
「ありがとうございました。4日後の確認引き渡しで構いませんか。早く街の人々に使って欲しいですが建築確認が終わってからの使用になります。」
4日後の確認引き渡しで了解を得た。思った通り4ヶ所で欠陥があった。マリエールは責任者に、
「4ヶ所で欠陥が見つかりました。大きな欠陥です。次回機会があれば注意して下さい。」
冒険者には建築工事は難しい。
橋の建築工事を冒険者に任せた。進捗状況が悪い。なれない仕事で要領が悪いようだ。案の定4ヶ所で欠陥が見付かった。




