1 昇爵
ルドルフは騎士爵から男爵に昇爵になった。理由はスタンビードから村を守った戦功だ。新しく領地になった街の復興支援に当たる。
1 昇爵
騎士爵のルドルフは戦功により男爵に昇爵した。と言っても街が一つ増えただけだ。屋敷も変わるわけでもなく人が増えるわけでもない。ただこの街には未踏破のダンジョンがありそれなりに賑わっていた。それがスタンビードを起こして街に大きな被害があった。ルドルフの昇爵はスタンビードでの戦功だ。村人を統率して村を守り切った。それに対して街の男爵は家族を連れて街を逃げ出した。国王の怒りに触れ廃爵になった。代わりにルドルフが街を治める事になった。
取り敢えず、ルドルフは街の復興支援に当たった。被災者の救済建物の修繕、仮設住宅の建設------------------。幸い冒険者の街で人的被害はそれ程でもなかった。マリエールはアンドロイドを引き連れて街中走り回った。被災者を一カ所に集めて治療に当たった。旧男爵屋敷は復興支援の拠点になった。冒険者ギルドも健在だ。冒険者達と復興支援に当たっている。マリエールが被災者の治療に当たっていると、ギルド長が声をかけてきた。
「男爵令嬢のマリエール様とお見受けします。この度は街の復興支援に尽力して頂きましてありがとうございます。街の者も笑顔が戻ってきました。マリエール様のお陰です。」
マリエールはニッコリ微笑み、
「父と協力して、復興支援に励んでおります。冒険者の方々にも協力して貰っています。ギルド長のお陰です。ありがとうございます。」
マリエールは12歳の少女だ。天使のように可愛い、回復魔法が使える。医療技術も万能だ。水魔法も使えるので清潔に出来る。複製魔法があるので支援物質に困らない。アンドロイド魔法があるので人手に困らない。アイテムボックスもある。正に万能だ。ギルド長は、
「冒険者達が申しておりました。マリエール様の回復魔法は万能だと。あっと言う間に傷が治り、美味しい料理をご馳走してくれると。」
ギルド長は料理を食べに来たのだと、マリエールは今気付いた。
「まぁ、気付きませんで申しわけありませんでした。こんなところで差し上げてもいいですか。作り置いて物ですがめし上がって下さい。お口に合いますでしょうか。」
周りの者も食べたいといい出した。急に食事会になった。復興支援の拠点に笑顔が溢れる。マリエールの人柄だからだろうか。人々に悲壮感はない。なんとかなると思わせる何ががマリエールにはある。
スタンビードで亡くなった者も大勢いる。重症を負った者も大勢いる。重症を負って亡くなった者も大勢いる。治療を受け助かった者も大勢いる。軽症の者は治療を終え仕事に戻っている。街は復興の兆しが見える。仮設住宅が多いが井戸や売店、冒険者ギルドは再開している。街の大元が再開して安堵した者も多い。旧男爵屋敷には重症患者がまだ20人ほどいる。いずれも冒険者だ。回復しても冒険者が続けられるのか不安がある。20代の男性冒険者が、
「マリエール先生、このまま回復しても冒険者は続けられないんだろう。こんな足じゃ狩りは無理だろう。いっそ殺してくれ。」
20代の男性冒険者が12歳の少女に涙の嘆願をしている。
マリエールは万能少女だ。天使のように可愛く、回復魔法が使え、水魔法で傷口を洗浄して、複製魔法で支援物質を確保して、アンドロイド魔法で人手を確保する。




