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タクシー運転手の夜話  作者: 華岡光
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94/155

case8

 「え?あの峠じゃないか!!しかも、バイクで事故て・・」


私はニュースを聞いた瞬間にハッとしたんです。私が峠道でみた事故現場と状況が重なったからです。しかも亡くなった男性の特徴も、私が車から見たあの血だらけの若い男の人と重なったんですよ。私は食べていたおにぎりが急に食べられなくなったんです。


 食欲が失せてしまって・・それにやっぱりあの峠の事故現場で見た若い男の人が気になって、仕事が終わった後に再びあの峠道に行く事にしたんです。



 「お疲れ!!今日飲みに行こうか?いつもの居酒屋で?」


その日は21時過ぎ頃に仕事が終わり帰ろうとしたところ同僚に酒の誘いに誘われてしまい、私は事故現場のあの峠に行くのを急遽やめて同僚とその峠道とは真逆の方向にある居酒屋に行く事になったんです。

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