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タクシー運転手の夜話  作者: 華岡光
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case8

途中で気が付いたんですけど、先程は確かにいなかったのに、その時は確かに怪我をして頭から血が出てる若い男が立ってたんですよ。しかも俺のほうをじーっと見つめていて・・


車のサイドミラー越しにその姿がはっきりと映ってたのは間違いなかった。ただ不自然なのはその怪我をした男があたかもいないのかのように側で黙々と実況見分してる警察官達なんですよ。私は気になってたんですが、おそらく怪我をして救急車の到着を待ってたんだろうと思い込むようにしてそのままその場を後にしました。


 ただ、やはりしばらくしてから気になって頭から離れなくなってしまったんです。


 「実況見分て普通は傷病人とかがいたらその人の搬送後にしっかりと事故状況を見分するはずだよな??あの交通鑑識の車なんてやっぱり事故の後に怪我人とか運んでからくるはずだろ??それにパトカーいなかったし、おかしいな・・」

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