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タクシー運転手の夜話  作者: 華岡光
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40/155

case5

で、救急車が来てそいつは病院に搬送され、俺はしばらく警察に事情聴取をされたんだ。


 「そういう流れで警察を呼んだんです。確かにあの滝の側で女の悲鳴みたいな声がしました。それに、この城の前の道でお客さんは鎧を着た血だらけの人達が近づいてくるとも言ったんですよ・・」


俺はその時の状況をお巡りさんに事細かく伝え、お巡りさんはそれをメモしながら、ふとペンを止めて俺の顔を見上げてこう言ったんだ。


 「こんな話しを我々の立場から言うわけにはいきませんが、実は我々があの滝の裏側に入った時に女性の声で "殺してやる"て言葉を確かに私ともう1人の同僚が聞いてるんですよ・・もちろんその声の主も探しましたが、その気配すらなかった場所なんです。だってあの場所は慰霊の供養塔が置かれた舗装された行き止まりの窪みだったんですから・・」


その言葉を聞いた瞬間俺もそのお巡りさんも背筋が凍りついたね。そして、それから数日後にあの友人の事故や俺の原因不明な高熱が起きたんだよ。世の中には不思議な話もあるんだなて思った。それが俺の経験した人生の中で一番怖い話しかな。

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