廊下にて、レイフの息子の証言
探偵くーん!
僕だよレイフの息子だよ!
……聞いたよー。
月白女史の件だよね。
……休職手続きは不要だと新橋部長から知らせがあったよ。
昼前くらいかな?
有給は二十日あったから残り十一日分だね。
……残念だよーホント。
アイスランドの話が出来るかと思ったのに。
あ、僕はほとんど覚えてないけどね。
……あ、うちの親父は知らないって言ってた。
お役に立てなくてごめんよ。
まぁうちの親父ボケてるからね。
覚えてることより忘れちゃったことのほうが多いんだ。
……あ、そういやさ!
明日僕の結婚前祝いがあるんだけど良かったら君もどう?
小さいパーティーだから気兼ねすることないよ?
……そう!
僕結婚するんだよ。
……僕のお嫁さん?
経理部のゴールド女史だけど知ってる?
明日は男だけで飲むから彼女はいないけどね!
会社の人だといまのところ蘇芳くんと国防と根岸くんに声をかけたよ!
……祝える気分じゃないって?
大丈夫だよ。
僕は自分で自分を祝っていくスタイルだから気にしないで!
彼女は彼女で女友だちと遊ぶって言うからお互い羽根をのばす最後の日ってわけ。
まぁ僕が本当に延ばしたいのは羽根じゃなくて…
……ちょっと君、大丈夫?
ものすごく具合が悪そうだよ?
……えええ、ちょっと!
歩ける?
ほら掴まって。
近くに仮眠室があるからそこまで行こう。
……くっ、ああもう、意外と重いな……。
デブなのかな……。
……あっ!部長!
ちょうど良いところに!
ちょっと手伝って貰えますか?
……はい。
探偵さんが具合悪くなっちゃったみたいで……。
……ええ、仮眠室に連れて行こうと思ったんですが。
……そうですか?
いや、部長だけに任せるわけには……。
……え?
人事部に来客ですか?
わかりました。
じゃー本当すみません!
こちらはお任せします!




