中庭にて、桜隊員の証言
あら、探偵さん。
……私のこと知ってらっしゃるんですか?
ふふ、嬉しい。
……私は今からお昼です。
お裾分けするので良かったらご一緒にいかがですか。
……東雲さん?
今日はまだ来てませんが。
そういえば、そろそろ来る頃かもしれませんね。
……いいえ、そういう関係ではないんです。
彼は甘やかしてくれる人なら誰でも良いんです。
……一番に新橋部長に甘えに行って、次に私のとこへ来て、他にも色々回ってから、最後に鳩羽さんのところへ帰るでしょう?
甘えた以外の何者でもないです。
……一番甘やかしてるのは鳩羽さんです、間違いなく。
……それで、調査は進んでいるんですか?
……私のところに来ないから、避けられてるかと思ってました。
月白さんも私のことを避けてたし。
……言われたことは無いんですが、苦手なんだと思います。
私も苦手意識があります。
……私、空気が読めるとか、気を使えるとか、そういうのが人として一番大事だなって思うんです。
気が使えないなら使うフリだけでもして欲しい。
わかる努力をして欲しい。
それが優しさだと思ってるんです。
だから私はそうしてるだけなんですが、月白さんはそういうのを割と気にしない人で……。
……傲慢だと思ってました。
……心配?
もちろんしてますよ。
どこかにはいるんですよね、月白さん。
……敵意を感じますか?
皆のように思い出を美化したくないだけです。
……いえ、お役に立てなくてごめんなさい。
……私で良ければいつでも来てください。




