表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
センエース  作者: 閃幽零×祝百万部
第A章 この絶望的な地獄をタイムリープで乗り越える!!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/20

3話 競馬、勝ったぁああああ!!


 3話 競馬、勝ったぁああああ!!


 競馬場に向かおうと思ったが、その前に確かめておきたいことがあった。


 ――『裏面』に、ちゃんと行けるかどうか。


「タイムリープしたことで『何かのフラグが消えて行けなくなっている』……なんてオチだったら、目も当てられねぇ……」


 念のため、俺はダンジョンに足を運び、


 ――裏面に行きたい。


 と、念じると、視界が歪んだ。

 この独特な感覚が心地いい。


「……よし」


 普通に裏面にたどり着けた。

 タイムリープが問題なく使えるなら俺は無敵だ。


「やったぜ」


 思わずガッツポーズが出る。


 ニヤけながら看板に目をやったところで、

 ……俺の眉間にシワが寄る。


「タイムリープの費用……上がってんじゃねぇか」


 『ここは、ダンジョンの裏面です。隣のATMに101万円を入金すると、昨日にタイムリープできます』


「おいおい……まさかタイムリープするたびにコストが増えるのか? だりぃな」


 ウザかったが、


「……まあ、1回につき1万ずつの上昇なら……許容範囲かな……」


 そうつぶやいてから、俺は、その足で競馬場へと向かった。


 ★


 第一レース。

 迷わず券売機に全財産30万円を突っ込む。


「第一レースはオッズ2倍……勝てば60万……」


 ドキドキしながら、レースが始まるのを待つ。


 数分後……スタートの合図とともに馬群が飛び出した。

 俺の本命は、道中から危なげなく先頭集団につけている。

 予想が外れる気配は、微塵みじんもない。


 このまま押し切れば勝てる!


 どくどくと全身の血管が沸き立つ。

 握り締めた馬券が汗ばんでへしゃげる。


「行け……行け……あ、これ、行けるな……行けるなぁ……っ!」


 ――本命はゴール前で他馬を突き放し、危なげなく先頭でゴールした。



「よっしゃぁあああああああああ!!」



 払い戻しの窓口で受け取った金額は、ちょうど倍。

 30万円が、60万円になっていた。

 この数分だけで、教師だったころの二か月分ぐらい稼いだ。

 ……手取りで18万ぐらいだったんでね。


「人生ちょろすぎて草」


 だが、こんなところで満足する気はない。

 俺は迷わず、その60万円をすべて第二レースに投入した。


 オッズ表を見ると、俺の本命馬には『3.8倍』の数字がついている。

 単純計算で、勝てば228万円。


 だが、券売機に60万円を投じた瞬間、表示は『3.5倍』まで下がった。

 俺の投じた金額が大きいので、オッズ《倍率》が下がったのだ。


「3.5倍それでも十分すぎる。勝てば200万以上……そして、200万を稼いだあとは、大穴の第三レースに全部つっこむ。第三レースのオッズは、なんと『15倍』! 俺は、今日3000万を稼ぐ! 一日で俺は、この星の王になる!」


 皮算用をしている間に、スタートの合図が鳴った。

 馬群が飛び出す。

 俺の本命は、危なげなく上位につけていた。


 『本来の一番人気』は調子が悪くて遅れ気味。

 周りから罵声がとんでいる。


「そう……このレースでは、謎に調子がいい3番人気の『シカダアーク』が勝つ……本来、シカダアークが勝つ確率はちょっと低い……だからこそ倍率も『3.5倍』と悪くない。ここで60万を200万にして、次のレースで3000万……っ」


 未来の知識は、こんなにも強い。

 このまま余裕で勝つだろう。

 うまくやれば、今日だけで億を稼げるんじゃないか?


 ――などと思っていた矢先、最終コーナーを回った直後だった。


 シカダアークが突然バランスを崩した。


「……は?」


 脚がもつれ、騎手を投げ出す勢いで馬体が崩れ落ちる。

 歓声とどよめきが同時に沸き起こる中、


「……え……え?!」


 俺の頭は真っ白になっていた。

 どういうこと?

 え、なんで?


 え、ここからでも、シカダアークが巻き返して勝つの?

 そんなわけなくない?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
タイムリープ代、1回につき1万上昇、 一体どれだけ膨れ上がるのか
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ