表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
センエース  作者: 閃幽零×祝百万部
第A章 この絶望的な地獄をタイムリープで乗り越える!!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/33

19話 校長の自爆大転落、後編。


 19話 校長の自爆大転落、後編。


「とにかくだ。すぐに準備をしなさい。応接室で、『ネットに流す用』の『謝罪動画を撮る準備』はできているから。すぐに、『世間様を騒がせて申し訳なかった』と頭をさげなさい。そして、校長の慈悲で戻れることになったので、学校の悪評を流すのはやめてほしい、と。そう宣言するんだ。さあ、はやく」


「いやぁ……遠慮します」


「遠慮しますとかじゃないんだよ!! そもそも、君が勝手にやめたせいで、どれだけ、ほかの教師に業務のしわ寄せがいったと思っているんだ! 少しでも罪滅ぼししようと思わないのかね!」


 そう言いながら、校長は、俺の胸倉をつかんできた。

 シャツのえりが食い込み、息が詰まる。

 背後で、ユウガが小さく息を呑む気配がした。


「いいかね、このままだとまずいと言っているんだ!」


「あの、そろそろ、ダンジョンに行きたいので……離してもらえませんか?」


「本当に、君は頭が悪いな! なぜ、当たり前の社会的理念が理解できないんだ! 君が配信者になったと聞いた時にちょっとだけ動画を見たが、ひどいものだったじゃないか! 1円にもならないのに、バカみたいに毎日、毎日……教師に戻してやると言っているんだから、黙って受け入れなさい!」


 胸倉を掴む手に、さらに力がこもる。

 と、そこで、ユウガが、ひどく落ち着いた声で言った。


「校長先生……あなたが訪ねてきてから、今この瞬間まで、ずっと、生配信しているのですが……この先、自分がどうなると思います?」


「……な……に?」


 校長の手から、力が抜けた。


「私の胸ポケット……穴があいていましてね……ほら、ちょうど、カメラのサイズの……見えます? 老眼鏡がないと見えないですかね」


 そう言いながら、ユウガは制服の胸ポケットから自分のスマホを取り出す。

 ちなみに、さっき、彼女が俺に見せてきたスマホは俺のもの。

 彼女は当然のように俺のスマホのロックを解除できる。

 大問題だが、注意しても治らないので今では放置している。


 ユウガは悪魔よりも狡猾こうかつな笑みを浮かべて、校長に、


「さすがに、ちょっとおもしろすぎたので……だいぶ炎上すると思いますが……気を落とさないでください」


「……」


 校長は、真っ青な顔をしていた。

 どうやら、俺に対する態度に色々と問題があったことは自覚しているらしい。


 しかし、ユウガ……悪い子だ。

 めっ。


 ★


 その後、すさまじい勢いの大炎上となり、

 校長の人生は坂道を転げ落ちるように、悪い方向へ転がっていった。


 まず、教育委員会が緊急会見を開き、


「一部教職員による不適切な指導・言動が確認された」


 として、校長の停職処分を発表。

 会見の映像がそのままSNSで拡散され、

 記者の質問に汗だくで言い訳を並べる校長の姿が印象的だった。


「いえ、ですから……私は、あくまでも、よかれと思って……」


「パワハラしていたという自覚はあります? ウチの取材によると、該当教師は、夜一時まで働かされていたとか」


「いえ、それは、彼の仕事ぶりが熱心だったからで」


「ではなぜ首に?」


「ですから、彼は責任をですね――」


『胸倉を掴んだ映像、あれもう普通に暴行の証拠じゃん』

『盗撮教師を学校の評判のために隠蔽したとか、教育者として終わってるだろ』


 過去の悪事まで芋づる式に掘り起こされ、コメント欄はお祭り騒ぎだった。


 特に盗撮問題に関しては、保護者たちにとって看過かんかできるものではなかったらしく、緊急のPTA総会が開かれ、


「うちの子も、知らないところで同じ被害に遭っていたのではないか」


 と訴える保護者が続出。

 中には弁護士を伴って学校側に説明を求める家庭まで現れ、

 慰謝料請求も視野に対応を検討していると一部で報じられた。


 校長の家庭は一家離散で夜逃げした……

 というまとめ記事まで流れていたが、本当かどうか知らないし、興味もない。


 校長、ファイト!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
校長の自爆大転落、 最高に面白いです
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ