表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
センエース  作者: 閃幽零×祝百万部
第A章 この絶望的な地獄をタイムリープで乗り越える!!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/23

12話 東大に入るために金がいる!


 12話 東大に入るために金がいる!


「起きてください」


 容赦ようしゃのない声とともに、頬をつつかれる感覚で目が覚めた。

 目を開けると、腕を組んだユウガが、布団のすぐ脇に仁王立ちしていた。


「……まだはやいだろ、あと五分」


「もう朝食はできています。五分後には冷めています」


 ユウガの命令に従い、布団からい出ると、

 リビングにはすでに味噌汁の匂いが漂っていた。


 制服姿のユウガが、手際よく肉じゃがを皿に盛っていく。

 やらんでいい、と言っているのに、すげぇ家事してくる……


「無理をきいてもらったので、たいていのことはします。頑張って稼いできてください」


「あ、はい」


「ちなみに、私、東大に入りたいです。無茶を言う気はありませんが、できれば支援をお願いします」


「……マジかよ、東大生の親の平均年収950万だぞ……」


 一応、教師をしていたので、その辺のことにはちょっとだけ詳しいのだ。


「無理だ、というのであれば、それでも結構です。夜の店で働いて学費を稼ぎます」


「なんか……『夜の店』ってワードを使ったら、いうことを聞かせられる……って学習している感じがするんだけど」


「気のせいです。それで、どうですか。支援いただけるのですか、それとも、私を風俗に売り飛ばしますか?」


「……言い方ぇ……完全に脅されている。ユウガさんの将来が安泰あんたいすぎて心配だ。……ああ、わかったよ……なんとか、稼ぐよ……300万につられたとはいえ、保護者になると決めた以上、義務は果たすさ……」


 なんか知らん間に、外堀を埋められて、ものすごく稼がなければいけなくなってしまった。


 けど、正直、悲観はしていない。

 なぜなら、俺はレベル23の猛者だから。

 ふっふっふ。


 タイムリープを駆使すれば、まだまだレベルを上げられる。

 一流配信者として名を売ることができれば、

 再生回数を稼げて、収益がっぽがっぽ。


 これが夢物語ではなく、射程圏内というのが素晴らしい。

 タイムリープ様々。



 ★



 ――メシを食ったあと、俺はダンジョンに向かい、配信を開始した。

 半年もやっているので、応援してくれているファンも、2人ぐらいいる。

 配信すると毎回きてくれてコメントもくれる稀有けうな人たち。


「どうも、落ちぶれ元教師の終わっているダンジョン配信です。……今日から、チャンネル名を変えることにしました。その名も、『センエースの革命チャンネル!~ランクCも倒せなかった俺が、ある日、死ぬほど覚醒しました~』です」


 するとコメントがついた。


『ウェブ小説かっ! あと承認欲求つよっ!』


「ガント・エレさん、つっこみありがとう。あなた、ずっと見てくれているね。俺みても面白くないでしょ」


『そうでもない』


「あ、そう……まあいいけど。じゃあ、とりあえず、配信をはじめていきますね。今日は、なんと……A級モンスターに挑戦しようと思っております! ぱちぱちぃ」


『死ぬぞ』

『やめとけ』


「……『土中八年つちなかはちねん』さん、どうも。……俺も、正直、やめておいた方がいいと思ってます。けど、最近、ちょっと色々ありましてねぇ。金が必要なんですよ。というわけで、無茶していきます。よろしければ、応援、お願いしまぁす」


 ちなみに、事前にタイムリープで、

 『どこにA級が出るか』は探索済み。


 狙いは、地下2階の南東にある大広間に出現する、水属性の魔獣。

 A級の中では大人しめで、比較的倒しやすい相手……というだけじゃない。

 実はレベルアップしたことで、魔法を覚えたんだけど、それが雷属性だったのだ。

 言うまでもなく、雷は水に効果抜群っ!


 ちなみに、このダンジョンに入ると、みんな『配信魔法』というのが使えるようになる。

 スマホを魔力で浮かせて、自動で撮れるようになるというもの。

 おかげで、片手をふさぐことなく、モンスターと戦うことができる。


 ★


 目的地につくと、ちゃんとA級の魔獣がいた。


 全身を水のまくのようなものでおおった、巨大な獣。

 のっそりとした動きで、こちらを見据えている。


「みなさん、どうぞ、俺の奮闘を楽しんでください」


 ちなみに、現状、同接は3。

 普段と同じ。

 いつも見てくれている2人と、冷やかしが1人か2人……


 ――ただ、A級を画面にうつしたことで、同接が5に増えた。


 強いモンスターはやはり引きがある。

 ちなみに、この半年の中で、同接の最高数は8である。


 ……ひどいな、俺。

 なんで、ずっとダンジョン配信やってんだ……

 頭おかしいのか。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
配信魔法、設定がすごく良いです!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ