11話 みるみるレベルアァアアプ!
11話 みるみるレベルアァアアプ!
あとは単純作業だった。
同じ場所に直行し、ひたすら同じ手法でレインボールを狩り続ける。
その結果、
「……上がったねぇ……いやぁ……上がったねぇええ……(感慨)!!」
半年間でレベルを5しか上げられなかった俺が……
たった数回の周回で、なんということでしょう。
「レベル23か。……やばいね。いいねぇ。もう、中堅より上になっちゃったねぇ」
自身のレベルを確認して、思わず声が跳ねる。
C級モンスターにすら苦戦していたあの頃が、嘘のようだ。
このレベルならB級も普通に倒せる。
「今の俺なら、相性次第で、A級も倒せるんじゃねぇかな……」
レベル23は、上位5パーセントに入る数字だ。
もちろん、レベル100を超えている教え子たちと比べたらカスみたいだけど、あれは比べる相手が悪い。
あいつらのレベルは異常で、ぶっちぎりなんだから。
特に、最強格の『猛田カルマ』と『暁宮ジュリア』……この二人は、レベル120後半というふざけた数字。
あいつらは、ほんとおかしい。
才能があるにもほどがある。
「もっと、いける……とことんいく……」
こういう、実りのある作業ゲーは大好きだ。
「もっと……もっと……」
興奮気味に呟きながら、俺は次の周回のため、再び裏面に突入した。
裏面、最高!
★
……裏面の看板を見て、俺は愕然とする。
『本日の営業は終了しました~1日にタイムリープ出来るのは10回まで~』
「……えぇ……」
ATMは、静かにその場に佇んだまま。
金を入れようとするが、動いてくれない。
「まさか、回数制限があるとはなぁ……ケチくせぇなぁ……無限にタイムリープさせてくれよ……」
肩透かしを食らい、非常に気分が悪い。
「こうなると、1日のうちにどれだけ効率よく周回できるかが、これからの勝負になるな……なるべく早い段階でレアのポップ位置を割り出して……」
回数制限はダルいけど、うまく使いこなせば、十分、無敵になれるシステムだと思う。
ゴミみたいな人生だったが……ここからは違う。
どう考えても、バラ色の未来が待っている。
「ひゃっほい」
思わず、俺はそう口ずさんでしまった。




