リンゴから物理攻撃
Ayumitales by Souji Yamato
子爵令嬢ミトン・アレクサンドルは、天才魔道士です。
おまけに、ミトンは、若干18才にして、魔法学園と魔導大学を首席で卒業したエリートでもあります。
しかも、彼女の外見は、まさに、可愛いは正義です。
そんな、令嬢ミトンが、冒険者になりました。
ミトンにとって、冒険とは、森羅万象を制覇する為の知的挑戦なのです。
<ひゅ~ん、どぼこぉっ!>
「みぎゃあ!」
ところが、ミトンが、町の街路樹『リンゴの木』の下を通ったとき、季節外れの『リンゴの実』が落ちて来て、彼女の脳天を直撃しました。
ミトンは、呆気なく‥‥気絶昏倒してしまいます。
これは、万有引力が、天才魔道士ミトンに勝利した瞬間でした。
時に、物理科学は、魔導英知に優るのです。
そのころ、召喚士アユミたちは、クエスト『薬草採取』を完了して、冒険者ギルドから宿屋へ向かう途中でした。
すると、街路に、気絶した美少女が落ちています。
『魔道士ミトンが、従属可能なので、自動従属しました』
システム音声が、そう告げると、ミトンの姿が消えて、アユミの待機スロットに、ミトンの召喚カードが出現しました。
無論、召喚カードの外見は、相も変わらず、あられもないヌード画像です。
{ミトン・アレクサンドル、18才、魔道士、処女‥‥}
ミトン・カードには、あからさまな内容も記載されていました。
困惑しながら、アユミが呟きます。
「いいのかな、このカード‥‥所有したりしても?」
『構いません、いわゆる、異世界チートなので!』
そうシステム音声が、アユミを擁護しました。
セクシーな蛮族戦士ウルガ(アユミと経験済み)が、楽しそうに言います。
「早速、アユミが、中出しして遊ぶのだ~♪」
「しないから!」
即行で、アユミは、そう否定しました。
しかし、可憐な治癒士セシル(処女)が、焼きもちを焼きます。
「あの‥‥わたしが、先ですからね!」
「いや、いや、それも、無いからね!」
アユミが、慌てながら、そう拒否しました。
ウルガは、そんなアユミとセシルの表情を、嬉しそうに眺めています。
仕方なく、アユミは、宿屋に行く前に、飲食店に寄って、新従属者のミトンを、召喚しました。ですが、ミトンは、状況を、まったく理解していません。
そこで、アユミが、色々と状況説明すると、ミトンが、恥じらい赤面の涙目をしながら、怒鳴り付けます。
「お前に、犯されるつもりなんて無いから!」
「あの、犯しませんから‥‥」
アユミは、狼狽しています。一方で、いつも通り、ウルガが楽しそうで、他方では、やっぱり、セシルが嫉妬していました。
そこで、システム音声(シス子さん)が仲裁します。
『避妊できるから、大丈夫です』
「「そういう、問題じゃない!」」
アユミとミトンの声が、見事にハモりました。
その後は、ミトンが、人権問題の数々を、怒りを込めて語り始めます。
ともあれ、天才魔道士ミトンが、仲間にされてしまいました。
Ayumitales by Souji Yamato




