無限の鉱脈
Ayumitales by Souji Yamato
西暦2021年9月22日(水)天空城の『展望テラス』午前11時――
召喚士アユミ(美男子)は、SF技師アヤカ(ずぼら美少女)から、町運営に係わる報告を、聞いていました。
アヤカが、淡々と、報告します。
「この町から50キロ南『不毛の森』は、3ヶ国の廃元素が集まる場所なの。
廃元素は、魔物発生の原因となる元素よ。
それで、不毛の森の地下空洞に、ダンジョンコアを転送し、闇の錬金術で廃元素から、ミスリルとかの元素精霊が、発生するように仕向けたの。
こいつらが、鉱物元素を生み出すわけ。
それから、鉱物元素は、そのダンジョンから地下元素脈を通って、この町の地下にまで、自然と流れ込んでくるの。
そこで、この町の地下に坑道を造り、光の錬金術で、鉱物元素を結晶化させて、無限鉱脈を構築したわけ」
「いつの間に‥‥」
「アユマが、町営娼館で、労働軟禁されている間によ。
もう、1年以上も前の話だけどね。
だけど、半年ほど前から、ドワーフたちが居座り、無限鉱脈を独占したの。
ところが、ドワーフの元締めが、娼婦としてのアユマに惚れたらしくて、ドワーフたちは、大人しく、町の傘下に入るそうよ」
「ドワーフの元締めと言えば、ドワーリンか‥‥
町営娼館でアユマを、やたら種付けプレスで、ハード責めしている親父だ」
「そうなんだ」
「女エルフに対する、男ドワーフの本能らしい」
「アユマの腰の方は、大丈夫なの?」
「おかげで、腰に、種付けプレス耐性が付いて、どうにか平気なんだ」
「そっか」
アヤカは、なんとなく、気分が軽くなります。
これで、報告の方も、完了しました。
そのあと、アユミとアヤカは、世間話をしています。
アユミが、何気なく、アヤカに問います。
「エルフとドワーフの子供って、どんな姿なんだろう?」
「エルフことアルフと、ドワーフことスバルトアルフで、子供を作ると‥‥100%のスバルトアルフになる。
つまり、ドワーフの純血種ね!」
「なんだ、そうなのか‥‥
けど、女エルフ側が親権を持つと、ドワーフ息子の反抗期が凄そうだ」
「そうね」
「そうだろうな」
アユミとアヤカは、不思議と納得しています。
ほどなく、女性のアヤカの方から、男性のアユミに告げます。
「ところで、最近、御無沙汰よね?」
「なにが?」
「私とアユミとの合体だけど?」
「あっ、本命として、後回しにしすぎた‥‥ごめん!」
「そっか‥‥じゃあ、私がアユミを、今から、独り占めにするから♡」
「だったら、独り占めにされる」
「本当に?」
「本当だ!」
アヤカが、心から喜んでいます。
やがて、二人は、寝室へと向かいました。
ともあれ、無限鉱脈の運営が、軌道に乗りそうです。
Ayumitales by Souji Yamato




