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冒険のあゆみ  作者: 大和奏時
異世界フロンティアの開拓

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オサーカの町

Ayumitales by Souji Yamato

 西暦《せいれき》2020年《ねん》4月《がつ》4日《にち》(土《ど》)夢幻《むげん》世界《せかい》『辺境《へんきょう》の原野《げんや》』午後《ごご》4時《じ》――



 召喚士《しょうかんし》アユミと仲間《なかま》たちは、天空《てんくう》城《じょう》スカイラウンジを経由《けいゆ》し、ここに、転移《てんい》して来《き》ました。ですが、ここは、屋内《おくない》です。

 しかも、この屋内は、別《べつ》の場所《ばしょ》にある『オサーカの館《やかた》』に似《に》ています。


「ここは、カレイドの町《まち》にある『オサーカの館』の複製《ミラー》拠点《きょてん》よ!」


 遅《おく》れて到着《とうちゃく》した、理学《りがく》博士《はくし》の彩香《あやか》が、そう声《こえ》を掛《か》けました。それで、屋外《おくがい》に出《で》て、門《もん》の外《そと》を見《み》ると、そこには、立派《りっぱ》な街《まち》があります。

 彩香が、解説《かいせつ》します。


「力場《りきば》を、形状《モーフ》指定《してい》して、材質画《テクスチャ》を貼《は》って作《つく》った町なの。

 ――題《だい》して、オサーカの町よ。

 立派な都市《とし》に見えるけど、規模《きぼ》は、町の大《おお》きさだから。

 だけど、後日《ごじつ》、本物《ほんもの》の資材《しざい》で、徐々(じょじょ)に構築《こうちく》するべきね!」


「凄《すご》いな‥‥」


 アユミが、感嘆《かんたん》しました。

 これには、他《ほか》の仲間たちも、驚《おどろ》いています。



 そこで、しばらく、町を見分《けんぶん》すると『冒険《ぼうけん》者《しゃ》ギルド(予定《よてい》)』と書《か》かれた建物《たてもの》があります。彩香は、ここで、皆《みな》を呼《よ》び止《と》め、説明《せつめい》します。


「この町は、冒険者向(む)けのハウジング・エリアなの。

 だから、冒険者ギルドが必要《ひつよう》なわけ。

 ‥‥で、盗賊《とうぞく》キャロルには、冒険者ギルドでの事務《じむ》経験《けいけん》があるの。

 それで、彼女《かのじょ》に、ギルド長《ちょう》を、任《まか》せるつもりだから」


 その後《あと》、さらに行《ゆ》くと、神殿《しんでん》らしきがありました。

 これまた、彩香の解説です。


「ここは、ポータル神殿よ。

 ――平《ひら》たく言《い》えば、転移ポータル置《お》き場《ば》ね。

 それと、復活《ふっかつ》ポイントも兼《か》ねてある。

 それから、レクサンドルの町とは、とっくに、接続《せつぞく》済《ず》みだから」


「これだけあれば、町として機能《きのう》しそうですね!」


 治癒《ちゆ》士《し》セシルが、そう感心《かんしん》しています。

 もちろん、他の仲間たちも、感心していました。



 けれども、魔道《まどう》士《し》ミトンが問《と》います。


「整地《せいち》は、どうやった?」


「爆破《ばくは》して、力場で圧力《あつりょく》を加《くわ》えて、更地《さらち》にしたの。

 その際《さい》、井戸《いど》やら下水《げすい》道《どう》とかも、地下《ちか》で力場を駆使《くし》して、構築したから」


「ところで、下水は、何処《どこ》に行く?」

「下水処理(しょり)プラント。力場に、浄化《じょうか》の加護《かご》を加えて、仮設《かせつ》してみたの」


「素《す》晴《ば》らしいわね、あなたの力場の使《つか》い方《かた》!」

「私《わたし》の居《い》た世界に、元《もと》ネタが、たんまりあるから」


「元ネタ?」

「オンラインRPG(アールピージー)って言う、私たちの世界の遊戯《ゆうぎ》よ」


「そうなんだ」


 ミトンが、西暦世界の文化《ぶんか》に、興味《きょうみ》を示《しめ》しました。

 ついでに、彩香が、説明します


「取《とり》敢《あ》えず、町の1キロ四方《しほう》は、防壁《ぼうへき》で囲《かこ》んであるから」


「ところで、力場や加護の動力《どうりょく》は?」

「天空城で、賄《まかな》ってるの」


 彩香は、ミトンの質問《しつもん》に、そう答《こた》えました。

 それから、しばらくすると、盗賊キャロルが、やって来ました。


「冒険者ギルドの設立《せつりつ》許可《きょか》が下《お》りたわよ」

「これで、町の完成《かんせい》ね!」


 彩香が、微《ほほ》笑《え》みながら、そう応《こた》えました。

 当然《とうぜん》ながら、アユミたちも、町の完成を喜《よろこ》んでいます。



 こうして、冒険者向け住宅地《じゅうたくち》『オサーカの町』が完成しました。

Ayumitales by Souji Yamato

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